クリニックの譲渡を約束していたのに…。

雇われ院長クリニック譲渡

 

ある医療法人の分院にて
院長を務めてきたH先生。

なんと丸10年にもなります。

雇われ院長クリニック譲渡

最初の1年くらいは
実はかなりご苦労をなさったそうですけど、
誠実な人柄と丁寧な診療を実践してきたH先生は
地域住民から支持されて
それ以降は順調に来院患者を増やし
安定的な経営をされてきたそうです。

そもそもこの医療法人には
同僚のドクターからの紹介で入職したのですが、
最も魅力的だったのは
「10年後には希望すればクリニックを譲渡する」
という事だったのだそうです。

ちょうどH先生はその頃、
クリニック開業もいいかな?と考えており
ただ資金的な余裕がないので躊躇していたそうなんです。

譲渡してもらえるならこれ幸いだ…と思い、
理事長とも気が合いそうなので
分院の雇われ院長というポジションを受けたようです。

H先生としては、
頑張った結果としてクリニックを譲渡して貰えるなら
それはやりがいにもなるし、
自分にとってリスクがないので
挑戦してみる価値があると考えたそうです。

と・ところが…。

H先生としてはこの10年間、
法人に対して貢献した自負はありますし、
経済的な利益も与えた自信があります。

よって丸10年が経過した時点で、
理事長に対しクリニックの譲渡を申し出たそうです。

理事長は、そうか、じゃあ1億円で譲渡しようと
驚きの発言をされたんだそうです。

え!お金が掛かるなんて聞いてないし、
10年やれば譲渡するって言ってたじゃないか。

憤りを持ったH先生ですが、
理事長がそういうならどうする事もできません。

知人の医師に相談してみても
よくあるパターンだよね…としか言わず
アドバイスらしきものは出てきません。

契約書は締結しているものの
クリニックの譲渡について明言している箇所はなく、
法的手段に訴える事もできなさそうです。

H先生は何度か理事長と話し合いをしてみたものの
今までの貢献は認めるけれども
法人として無償でクリニックを譲渡するとは言っておらず
繁盛クリニックを譲渡できるのだから
それなりの金額を支払うのは普通ではないか?と…。

まあそうかもしれないけど
その価格が1億円となると
そんじょそこかの事じゃ支払えないでしょう。
多少なりとも減額を…と伝えても埒が明かないそうです。

1度譲渡を切り出してしまったので
そのまま法人に残るという選択肢も取りずらくなってしまい
結局は退職する事になってしまったH先生。

今までの苦労や努力が水の泡になってしまい、
いったい自分の10年間は何だったんだ…と途方にくれながら
この後をどうすればいいのか?

どう考えたって大失敗だったよな…と
猛省しながらも諦めきれないH先生でした。

<過去のコラムもご覧下さい。>

医療法人の経営者が激変した…。

安易に雇われ院長の誘いに乗って大失敗!

院長にあこがれて…。雇われ院長大失敗!

 

 

院長にあこがれて…。雇われ院長大失敗!

雇われ院長失敗

 

20年目のUドクター。
5年前に大学医局を出て、
今は民間の大病院でお勤めです。

ご自身の専門である消化器内科の領域では
やりきった感を持っており、
次のフェーズに進もうと
某大手紹介会社に登録をしました。

U先生としては、
転職して心機一転するか、
ここで開業をして自分の城を持つか、
どっちつかずで悩んでいたそうですが、
エージェントから雇われ院長職の求人を紹介されて、
お、これなら一石二鳥かと考えたのです。

後日、先方の理事長と面談をした時は、
是非U先生のお力をお貸し下さいと
平身低頭で招聘されたようです。

条件面も悪くなく、
クリニックなので当直がなくなるにも関わらず、
今の年収と変わりません。

夜は自分の時間に使えるし、
心身ともに楽になる。
しかも収入が変わらないなら実質アップするようなもんだ。
まして自分もついに院長という役職を手に入れる事ができる。

理事長もあそこまで自分を求めているのだし、
いつか開業する事になれば
その為の経験値アップにもなりそうだな。
そう考えたU先生はこの話しを受けました。

それから半年後。

U先生は窮地に立たされています。
患者が来院しないのです。

1日10名も来ればいい方で、
ひと桁台の日も多いです。

看護師や医療事務のスタッフも、
こんなんで大丈夫なのか?と心配しています。

挙句の果てには理事長からも
U先生の診察に問題があるのではないか?
このままではU先生の給与を下げざるを得ないとまで
言われてしまったのだそうです。

今まで大学病院や大手の総合病院でしか
勤務をしてこなかったU先生は、
クリニックについての知識がほとんどなく、
立地や開業場所など全く気にしませんでした。

単に給与と勤務形態だけで受諾してしまったので、
クリニックに患者が来るのか?
どんな宣伝広告をするのか?
全然関知しなかったんですね。

その結果、競合がとても多い地域で、
大通りから1本裏手に入った場所のビルの5F、
視認性はかなり悪く、
そこにクリニックがある事すら認知されていません。

これでは患者が来院しないのは当然です。
しかしそれをU先生の責任にされるのも酷な話しではあります。

実際に宣伝広告の予算は少なく、
アイデアを提案してもほとんど拒否されてしまってます。

にっちもさっちも行かなくなり、
U先生は、もう辞めるしかないのかな…。

もっと事前に情報収集をしておけば良かったと
後悔ばかりの毎日なのだそうです。

 

<過去のコラムもご覧下さい!>

開業意欲が萎えてきた…。

二転三転して自分を見失ってしまった…。

情報提供をしていない紹介会社は危険?

 

 

大学医局にいられなくなったから開業する!?

大学医局を辞めて開業

 

医師15年目のR先生。
初期研修からずっと同じ大学医局にて
様々な経験を積み上げてきました。

今までやりがいもあったし
特に不満もなかったそうなのですが、
ところが昨年から雲行きが怪しくなってきました。

他大学出身の教授が就任し、
R先生に対してやたらと当たりが強いのだそうです。

俺、何かした?
普通に医者やってきただけなんだけど…と
R先生は思っているのですが、
なぜか教授の風当たりは強く、
R先生もどんどん居心地が悪くなってきたようです。

同僚の先生方も不思議がっていたそうなので、
R先生に落ち度はなさそうなんですけどね…。

約1年、文句も言わずに耐えてきたR先生ですが、
遠方の関連病院に派遣される話しなども出てきて、
もう我慢ならん…と次の事を考えるようになったそうなのですが…。

別に大学医局を辞めたかった訳ではないR先生ですから、
今さら民間病院に行くのもどうかと思うし、
他大学に行くのはさすがに気が引けるし、
これがやりたいとか、こうしたいという思いがある訳でもなし。

困ったR先生は、
一昨年に退局して開業したクリニックを開業した
同期の先生とお会いしました。

開業についていろいろ話しを聞くと、
その先生は稼ぎは医局時代の2倍近いそうだし、
毎日自由でやりたい事をやれるし、
スタッフとも和気藹々で一緒にバーベキューしたり、
そんな話しを聞くとR先生も満更ではなく、
別にやりたい事がある訳じゃないから俺も開業しようかな…と
考え始めたそうです。

その先生にどうやって開業したのかを聞くと、
自分の場合は先輩医師から紹介してもらった
開業コンサルタントがとても優秀で、
どんどん導いてくれたんだよね。
彼なら信頼できるし、
R先生がその気だったら紹介しようか?と言って下さりました。

是非と即決し、
後日R先生はそのコンサルタントと打合せです。

お互い挨拶を終えて、
最初のひと言は、
「R先生はどんなクリニックを作りたいんですか?」でした。

ただ医局を辞めるし、
同期が成功しているから、
自分も…程度の事しか考えていなかったR先生。

しどろもどろで応えましたが、
相手は渋い表情です…。

首都圏では競合が多く競争は激化しており、
倒産するクリニックも出始めています。

昔のように開業すれば患者が来院する時代ではありませんから、
コンセプトをしっかり固めて、
綿密な事業計画を立てて、
それに応じた開業物件を探さないと
失敗する可能性もあるんですよ…と厳しい指摘を受けたそうです。

ただ言ってる事は真っ当だし、
自分の本気度が足りなかったのは反省すべき。

R先生はその旨を伝えて、
ちなみに同期の先生がどうだったのかを聞くと、
あの先生は素晴らしかったですよ。
初対面の時には自分なりに事業プランを持っており、
ああしたい、こうしたい、これは可能か?と
質問攻めでした。

それを聞いたR先生。
そうか、だからあいつは成功したんだ…。

その日は猛反省し、
もう1度時間を作ってくれるように
コンサルタントにお願いしたそうです。
それまでにしっかりと考えてきます…と。

どんな点に注意すべきか、
考えるべき点は何か?を
しっかりアドバイスしてくれたそうです。

R先生はそれから本気になり、
そのコンサルタントとも良きパートナーシップが決めて
開院までこぎつけたそうです。

開業させ屋さんみたいなコンサルタントだったら
何も考えさせずに適当に導かれた事でしょう。

良きコンサルタントと真剣にディスカッションを繰り返し、
練りに練った事業プランを持って準備ができたので
失敗を未然に防ぐ事ができたR先生でした。

 

<過去のコラムもご覧下さい!>

開業セミナーに何度も参加してみたけど…。

どういう開業コンサルタントを選ぶべきか?

開院時におけるまさかの予算オーバー!?

 

 

医療法人の経営者が激変した…。

クリニック経営者

 

勤務医は疲れた…。
しかし開業するほどの意欲もない…。

そんなS先生が選んだ職場は、
ある医療法人の分院長、つまり雇われ院長でした。

医療法人の経営者は、
すでに複数のクリニックを成功に導いており、
S先生が診療に専念できる体制を作るし、
バックアップ体制は万全ですとおっしゃいます。

しかも契約なども非常に丁寧に説明してくれて、
S先生にとって不利な点もなく、
安心して入職を決めたのでした…。

それから2年後…。

入職してからの2年間。
S先生と経営者との関係は良好でした。

しかしここ最近経営者との会話が
ギクシャクするようになり、
S先生はストレスを溜める事になってしまったそうです。

診療はS先生、それ以外は経営者と
上手く役割分担ができ、かつ機能していたのですが、
急に経営者が診療にも口出しをするようになり、
やれ検査を増やして欲しいとか、
やれ健康診断の受け入れを増やして欲しいとか…。

要は売上を急に求めるようになったのだそうです。

不信に感じたS先生は、
本部とクリニックの仲介役となっている
事務方にそれとなく聞いてみますと…。

今まで順調に伸びてきた事業だが、
出店を急ぎ過ぎた事もあり、
段々と収益が悪化してきた…とか、
肝入りの新規事業に資金を投入した事が
裏目に出始めた…とか、
どうやらS先生のクリニックには関係のない所で
経営が苦しくなっているようなんですね。

S先生も今まで現場に対して敬意を持って、
尊重してくれた経営者には感謝の思いはあります。

しかし今後診療に関して
あれこれ口出しされるとなると
それはちょっと困った事になるな…と
心配はしていたのだそうです。

が、しかし…。
不安は的中…。

経営者自らや、幹部が、
毎日のようにクリニックにやってきて、
来なくても電話やメールで、
ああして欲しい、こうして欲しいと
医療者として問題があるような事まで
求めてくるようになってきたのだそうです。

S先生は正論を主張したのですが、
経営者からは法人が潰れてしまってもいいんですか?
運営費用を出さなくなってもいいんですか?など
なかば脅しのような言葉を投げ掛けるようになったそうです。

スタッフもおかしな雰囲気を感じたのか、
1人辞め、もう1人辞めて…と
退職する者が出ても補充は来ず、
現場は疲弊するばかり…。

挙句の果てには、
〇月〇日までに▢▢円の売上を上げよ…と
営業のような通達が出たのだそうです。

これでは続けられない…。
そう感じたS先生は辞意を伝え、
すったもんだの上で退職する事になったそうです。

患者さんやスタッフの今後は心配だけれども、
この経営者とはもうやってられない…。

今まで良きパートナーとして
タッグを組んできたのに…。
あのままいてくれたら長く続けられたのに…。

立派な人だと思っていたけど、
やはり変わってしまうものなんだなあ…。

残念な思いを持ちつつも、
次の職場探しは慎重になるS先生でした。

 

<過去コラムもご覧下さい!>

医師としての終盤戦をどう生きるか?

非公開求人に騙された!

大学病院勤務。転職が決まってから教授に伝えたら…。

 

 

うちのホームページって違法なの?

クリニックホームページ

 

クリニックを開業して1年…。

まだまだ満足はできませんが
徐々に患者さんも増えてきて、
何とか順調に経営してきたT先生。

先日、何度か通院してくれている
良い関係を作れている患者さんから言われたそうです。

T先生、こないだ久しぶりにホームページ見たんですけど
あれ、マズくないですか?と指摘されました。

絶対安心とか、私にお任せ下さいとか、
患者さんの感想とか、
そういう表現の仕方はいけないんじゃないですか?と…。

その患者さんとは人間関係ができていたので、
むしろ有難くアドバイスを頂いたのですが、
これはひとつ間違えたら
医療機関ネットパトロールに通報されてもおかしくありません。

診療とクリニックの運営に忙しくしていたT先生は、
医療機関のホームページなどが規制される事は
ニュースなどで確認していたものの、
うちは自費診療もないし、大丈夫だろうと
高を括っていたのでした。

いや~、よく知っている患者さんで良かった。
これはすぐに対処しなければ…と
開院時にホームページを作成してくれた業者に連絡を取ったのでした。

ところが…。
当時の担当者は退職したとの事。

特に後任は設けておらず、
社として対応しますと言います。

具体的にこの点とこの点を修正して下さいと伝えると
それをメールで送って下さいと…。

今、電話で伝えたろうが…と思いつつ、
しょうがないのでメールをしたT先生。

ところが翌日になっても、
2日経っても、1週間経っても修正されません。

さすがに堪忍袋の緒が切れたT先生は
再度この会社に連絡したのですが、
順次対応してますのでもう少しお待ち下さいと
素っ気ない対応…。

依頼してから10日後…。
ようやく修正はしてくれたものの
自分の指示した内容とは若干異なっており、
再度依頼…。

それから1週間後。
ようやく修正は完了しました。

指摘してくれた患者さんが来院した時には
お礼を申し上げて、
修正が完了した事を報告できたので良かったですが、
まさかこんなに時間が掛かるとは…。

開院前の時は、
担当者がWEBには詳しいけど
医療の事をわかっておらずに苦労したんだよな…。

これから益々医療機関のホームページは
規制が厳しくなっていきそうだし、
もう少し医療に詳しい業者に変えた方が良さそうだな…。

今回は仲の良い患者さんが気づいてくれて良かったけど、
次も同じようにいくとは限らないもんな…。

サイトのリニューアルも含めて、
数社から見積りを取っているそうです…。

つい即決してしまって大失敗…。

医師面接失敗

 

長く大学医局に在籍してきたY先生。

40代も半ばとなり、
医師としての今後の人生を考える中で
いろいろ思う所が出てきたのだそうです。

大学での仕事も決して嫌いではないし、
幸い教授をはじめ周囲との人間関係は良好なのですが
すでに退局した同年代、先輩医師は多く、
これ以上の出世の見込みもなく、望んでいる訳でもない。

やり切った感…も出てきて、
外の世界に飛び出したい気持ちが芽生えてきたのだそうです。

そんな事を考えていた時に目にした求人…。

絶好の立地条件にあるクリニック。

院長としてお迎えします。

高待遇保証、年収2000万円以上可。

診療に専念できる体制、法人が全面バックアップ。

将来的なクリニック譲渡も可。

おお、こういう案件だったら
院長として格好も付くし、
独立するのと大差ないから自由に診療できそうだな。

条件も良さそうだし、
ちょっと話しを聞いてみるか…と思い、
問合せをすると…。

是非ご見学にいらして下さいとの事で、
新しくできたばかりのクリニックで理事長、事務長と面談。

駅から徒歩で2~3分、
ビルは少し古いけど内装工事をしたばかりで、
内部は非常にきれい。

表通りから1本入ったところにあるとの、
ビルの4Fというのが気になるけど、
まあ悪くはなさそうだなというのが最初の印象。

理事長から当グループにはY先生のように
大学でしっかりと経験を積まれた先生が必要と熱弁され、
その場で条件提示を受けたのですが、
これが事前に聞いていた年収よりもグンとアップ…。

おまけに診療日、診療時間などもY先生の希望が通り、
Y先生の望む医療機器もその場で業者に発注を出すなど
もうY先生としても断れない所まで話しが進んでいきます。

最後に年収がもう100万円上がり、
Y先生!是非ともご決断下さいと理事長から頭を下げられ、
これもご縁か…と思ったY先生はその場で受諾。

そんなつもりはなかったのですが、
理事長の熱意と高条件につい即決してしまったのでした。

それから半年後にはクリニックが新規オープンして、
院長としてY先生も勤務を開始。

し・しかし…。

どうも患者が増えません。
多い時でも1日に10名前後で、
少ない時は数名しか来院しない日もあります。

これはまずいんじゃないだろうか?と
Y先生も危機感を感じていたのですが、
法人としてテコ入れする事もなく、
ただ時が流れていき…。

それからしばらく経って
事務長が話しがありますとやって来ました。

理事長が大変に立腹しているとの事…。
患者が増えないのはY先生の責任ではないか?
このままでは今の年収は維持できる訳がなく、
年収ダウンを飲んで欲しいとの事。

Y先生としては
全く納得が行かず、
集患マーケティング、事務全般は法人がバックアップし、
医師は診療に専念できると聞いていたのに関わらず
この始末…。

その後も喧々諤々があったのですが、
最終的には院長とはいえ雇われている立場なので押し切られ、
年収ダウンを飲まざるを得ませんでした。

スタッフからもY先生が悪い訳ではないのにね…とか、
もともと物件を決めて、内装工事をして、
それでも院長をやってくれる人が見つからず、
家賃だけ払っていた曰くつきのクリニックなのにね…と
段々と状況がわかってきました。

周辺には強力な競合医院が2つあり、
普通はこの場所は避けるよね…とか、
何人か面接したけど断られたらしい…とか、
そんな話しを聞くにつれ
う~ん、自分は早まったようだ…
だからあの時に即決を求められたんだな…とつくづく後悔。

このまま続けるべきか?
早めに見切りをつけるべきか?

毎日患者さんが増えない中で
悶々と悩むY先生でした。

 

<過去のコラムもご参考にして下さい!>

医者の給料ってどれくらいが適正なんだろう?

大幅年収アップを実現した後の大きな後悔!?

怪しいスカウトの手紙に乗ってしまった…。

 

しつこく案内してきた開業物件の裏側…。

クリニック開業物件

 

開業準備を進めるK先生。

ようやく開業物件が決まり、
本来であれば意気揚々とする所なのですが…。

駅から徒歩3分くらいの所にあるこの物件。
1Fに調剤薬局が入居していて、
建築してから1年程度しか経っておらずまだ新しい。

K先生としても
悪くはないな…というのが第一印象だったのですが、
もっと良い所もあるだろうと思っていたのも事実です。

しかし一緒に内見した開業コンサルタントが
なぜかこの物件を猛プッシュ。

そんなにか?と疑問に感じながらも
プロがここまで言うなら何か理由があるんだろうと思い、
話しに聞き入るK先生。

街の再開発が云々…
駅の乗降客数が云々…
住民層の特徴的に云々…。

K先生にとってはピンと来るものではなかったものの
確かに話し的には
集患にもプラスになるかもしれないとは
思ったそうなんですね。

それでも物件には妥協したくなかったK先生は、
この担当者に
ここも候補のひとつにはするけど
他も見てみたいし、探して欲しいと伝えたそうです。

しかしその後、新たな物件の案内は少なく、
あっても希望とは全く異なるものばかりで…。

業を煮やしたK先生は、
担当者に他に良さそうな物件はないですかね?と聞くと、
いや~、あの物件以上のものとなると
なかなかないんですよね~という回答…。

そうなのか~。
もともと彼はあの物件がイチ押しだし、
自分自身そろそろ物件を決めたいとも思っている…。

ここらが潮時かなと考え、
K先生はこの物件の申し込みをしたのだそうで…。

その後、内装工事業者と打合せをしてみると…。
設計士曰く、
どうもこの物件はクリニックに適していない部分があるそうで…。

天井の高さが足りない。
電気容量が足りない。
給排水が足りない。
床の荷重に不安がある。
看板の設置できる箇所が少ない。

諸々問題が出てきました。
追加工事が発生してしまうようです。

担当の開業コンサルタントに聞くと、
どこもこんなもんですよ、
できない訳ではないのですから
ここで頑張りましょう…と全然気にしていない。

結局見積り金額は当初の計画よりも
かなりオーバーする事になってしまいました。

後でわかった事ですが、
このビルは1Fの調剤薬局が
初めて建てたメディカルビルなのだそうです。

何せ初めての事ですから、
建築業者も1番安い所に決めたらしく
クリニックが入居する事は考慮されておらず、
立地も視認性を考えると良くもなく悪くもなく…と
薬局の人もそう述べているとか…。

そして最も腹立たしかったのは、
担当の開業コンサルタントがここを猛プッシュしたのは、
調剤薬局から多額の紹介料が支払われるからだったそうで…。

それを問い詰めると、
こちらもビジネスですから…と
少しも悪びれもしなかったのだそうです。

その態度にはK先生も
心底腹を立てたそうですが、
すでに物件申し込みを済ませてあり、
内装工事もスタートしている段階では
いかんともしようがありません。

せめてもの救いだったのは、
調剤薬局さんが協力的で
共に成功しましょうという姿勢でいてくれる事、
そして開院するとそこそこの患者さんが来院してくれた事。

正直、今でもこれで良かったのかと疑問に思うけれども、
やはり物件選びは妥協してはいけないですね…、
そして何よりも開業コンサルタント選びは
もっともっと慎重にならねばなりませんね…。
そう反省するK先生でした。

<過去コラムもご覧下さい!>

開業コンサルタント抜きの開業準備!?

開院までにどれくらいの期間が必要なのか?

ずっと開業準備をしています…。

 

 

開業の資金調達時に銀行融資が……。

クリニック開業資金

 

若い頃から開業志向の強かったM先生。
40歳を境にしていよいよ開業準備を進める事にしました。

クリニックのコンセプトについては熟慮してきましたし、
大まかな事業計画についても準備万端です。

銀行に融資の申し込みに行きますと、
最初はニコニコして是非当行で…と言っていた担当者の方ですが、
M先生の資産状況を明らかにしていくと
段々と表情が曇ってきてしまいました。

M先生は現在の年収はそれなりですし、
どこに出ても恥ずかしいものではありません。
よって通常であれば銀行サイドとしても
問題なく融資をするはずなのですが…。

 

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実はM先生は開業に備えて資金作りをしておこうと考えて、
株式、投資信託、不動産投資など
様々な金融商品を購入していたのです。

別に投資をして儲けようと思っていたのではなく、
銀行に置いておくよりも少しでも有利になればと考えていて
非常に手堅いものだけであり、
収支もプラスにはなっているのですが、
不動産を購入する為に多額の融資を受けていて
それがネックになってしまったのでした。

別に収支がマイナスになっているのではないのだから
他の銀行なら問題ないだろうと思い、
クリニック開業に関しての融資に積極的な地方銀行なども
数件回ってみたのですが、
どこも最初の銀行と同じような反応です。

 

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う~ん、これは拙いと考えたM先生。
いくつかの所有している不動産物件を手放す事に決めて、
売却益で借入返済を進めていきました。

複数所有していた物件のうち、
8割方を売却して、借入を返済した所で
再度銀行に行ってみると…

これなら問題ありませんとOKが出て、
ようやく融資を受けられる事になりました。

開業資金を貯めようと思い始めたのですが、
銀行は他に借入があると
評価を厳しくせざるを得ないようです。

ご自宅や車のローンくらいならまだしも、
それ以外の株式、不動産などの所有は
ほどほどにしておいた方が良さそうですね。

またリスク商品に関しては、
開業医を志す先生方は慎重になった方が良さそうです。

 

<開業に関しての過去コラムもご覧下さい>

業者に翻弄されてご自身の夢は叶えられず…。

開業セミナーに何度も参加してみたけど…。

誰に相談すべきか?

 

 

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え!内装工事ってそんなに高いんだ!

クリニック内装工事

 

満を持して開業準備を進めるY先生。
若い頃からいつかは開業…と目指していたので
非常にモチベーションが高く、
やる気に満ち溢れています。

銀行融資も確定して、
悩みに悩みましたがテナント物件も決まりました。

税理士さんと練り上げた事業計画に沿って
グイグイ開業準備を進めていこうと考えていたY先生。

内装工事業者はコンペを掛けて、
各社から上がってきた見積りを見てびっくり…。
全社予算をオーバーしてるんです。

業者にどうしてこんなに高いのか聞いてみると、
今回の物件はスケルトンではなく事務所仕様なので、
エアコン、給排水、換気設備など
クリニック仕様に変更しなければならず、
その他、自動ドアへの変更、
床上げをする必要もあり、
いかんともしがたい事を知りました。

 

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Y先生としては、
スケルトンと事務所仕様では
当然事務所仕様の方が安いと考えていたようですが、
実際には事務所仕様として出来上がっているものの方が
1度取り壊し、その後作らねばなりませんので、
高くなってしまう事が多いんですね。

税理士とも相談してみましたが、
もういかんともしがたいという事で
予算を組み立て直しました。

当然その分しわ寄せは他にいく訳で、
医療機器や運転資金を削らねばならなくなりました。

それを踏まえて再度各社からの見積りを見てみますと、
結構差があるんですね…。

最安値が坪単価38万円、最高値は坪単価62万円。

う~ん、工事内容はどこもほとんど同じだけど
この差はいったい何なんだ…と悩むY先生。

知人のコンサルタントに聞いてみると、
「設計料」と「材料費」ではないか?
やはり高いところは良いものが出来上がるし、
安いところはそれなりですよ…と。

 

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なるほど。
そりゃお金を掛ければいいものできるんだろうけど、
すでに予算をオーバーしているし、
患者さんだって豪華な内装を期待している訳でなく、
清潔感があって、落ち着ければいいよな。

そう考えて、
割と安めだけどクリニックの工事実績が豊富で、
落ち着いた空間になりそうな業者さんに決めました。

想定外に資金が掛かってしまったけど、
選んだ業者さんは間違ってなかったそうです。

開業準備において
内装工事は医療機器と並んで
もっともお金が掛かります。

選んだ物件によっても
掛かる金額は異なりますので
慎重に情報収集をされた方がいいですね。

 

<開業関連の過去記事もご覧下さい>
どんな物件を選べばいいのか?
どんな税理士に依頼すべきか?
医療機器は新品?中古?

 

 

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開業意欲が萎えてきた…。

クリニック開業失敗

 

大学医局に長年在籍してきたU先生。

今までは臨床、研究、教育と多方面で貢献をしてきましたが、

新しく外部から就任した教授とそりが合わず

悶々とした日々を過ごしています。

 

たまたま学会で再開した同期の先生は開業医となって5年。

かなり繁盛しているようで羽振りがよさそうです。

しかも自信満々の表情が羨ましくもあったりして…。

 

その開業医の先生からはU先生だったら

開業しても成功できるだろう…

医局にいるだけが医者の人生じゃないぜ…

そう言われてU先生もそうか…開業という手もあるなと

満更でもない様子。

 

早速、その開業医の先生から

様々な業者を紹介してもらい話しを聞いてみると…。

 

U先生の心を揺さぶるような事を

いろんな人から言われて

よし、開業してみるか!とその気になったU先生。

 

しかし物件を案内されても、

医療機器をどれにするか言われても、

どうもピンと来るものがありません。

 

そりゃそうですよね…。

そもそも開業に向けて考えていた訳でもないし、

クリニックのコンセプトやプランもほとんどありません。

 

これかなあ?

これでいいのかなあ?と

歯切れの悪い回答を続けていたU先生に

業者側も段々と連絡が途絶えがちに…。

 

何度打合せをしても何も進まずに、

U先生自身も多額の銀行融資を受けて借金する訳ですし、

このまま開業していいのだろうか?

そもそも自分は本当に開業したいのか?

 

疑問に感じる事が多くなってしまい、

もういいや…やっぱり止めよう。

もし開業するとしてもきちんと計画を立てないと

上手く行くものも行かなくなってしまうし、

今の自分はただ乗せられただけなんだよな…。

 

結局U先生は開業を断念しました。

今はこれで良かったと思ってますが、

ずいぶんと時間を無駄にしてしまったようです。

 

 

<クリニックの開業に関する過去記事もご覧下さい。>

誰に相談すべきか?

開業セミナーに何度も参加してみたけど…。

業者に翻弄されてご自身の夢は叶えられず…。

 

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