クリニックの譲渡を約束していたのに…。

 

ある医療法人の分院にて
院長を務めてきたH先生。

なんと丸10年にもなります。

雇われ院長クリニック譲渡

最初の1年くらいは
実はかなりご苦労をなさったそうですけど、
誠実な人柄と丁寧な診療を実践してきたH先生は
地域住民から支持されて
それ以降は順調に来院患者を増やし
安定的な経営をされてきたそうです。

そもそもこの医療法人には
同僚のドクターからの紹介で入職したのですが、
最も魅力的だったのは
「10年後には希望すればクリニックを譲渡する」
という事だったのだそうです。

ちょうどH先生はその頃、
クリニック開業もいいかな?と考えており
ただ資金的な余裕がないので躊躇していたそうなんです。

譲渡してもらえるならこれ幸いだ…と思い、
理事長とも気が合いそうなので
分院の雇われ院長というポジションを受けたようです。

H先生としては、
頑張った結果としてクリニックを譲渡して貰えるなら
それはやりがいにもなるし、
自分にとってリスクがないので
挑戦してみる価値があると考えたそうです。

と・ところが…。

H先生としてはこの10年間、
法人に対して貢献した自負はありますし、
経済的な利益も与えた自信があります。

よって丸10年が経過した時点で、
理事長に対しクリニックの譲渡を申し出たそうです。

理事長は、そうか、じゃあ1億円で譲渡しようと
驚きの発言をされたんだそうです。

え!お金が掛かるなんて聞いてないし、
10年やれば譲渡するって言ってたじゃないか。

憤りを持ったH先生ですが、
理事長がそういうならどうする事もできません。

知人の医師に相談してみても
よくあるパターンだよね…としか言わず
アドバイスらしきものは出てきません。

契約書は締結しているものの
クリニックの譲渡について明言している箇所はなく、
法的手段に訴える事もできなさそうです。

H先生は何度か理事長と話し合いをしてみたものの
今までの貢献は認めるけれども
法人として無償でクリニックを譲渡するとは言っておらず
繁盛クリニックを譲渡できるのだから
それなりの金額を支払うのは普通ではないか?と…。

まあそうかもしれないけど
その価格が1億円となると
そんじょそこかの事じゃ支払えないでしょう。
多少なりとも減額を…と伝えても埒が明かないそうです。

1度譲渡を切り出してしまったので
そのまま法人に残るという選択肢も取りずらくなってしまい
結局は退職する事になってしまったH先生。

今までの苦労や努力が水の泡になってしまい、
いったい自分の10年間は何だったんだ…と途方にくれながら
この後をどうすればいいのか?

どう考えたって大失敗だったよな…と
猛省しながらも諦めきれないH先生でした。

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