え!今日面接なんですか?見学としか聞いてないんですけど!

医師キャリア失敗

 

10年目の女性医師S先生。

初めて紹介会社を利用して
転職活動をスタートしました。

どこの会社が良いのかわからず、
ネット上でよく見掛ける
大手で知名度の高い会社に登録をしたそうです。

担当者の方とお会いして
希望の条件をお伝えしました。

とにかくS先生としては
初めて紹介会社を利用するので
わからない事だらけだったそうですが、
担当者からは特にシステムなどの説明はなく
希望条件を聞かれて答えて終了だったそうです。

翌日、担当者からメールが入り、
求人の案内がありました。
10件程度の案件が書かれていたそうです。

S先生はよくわからないまま
1件1件の求人をチェックして、
その中でしいて言うならこれが希望に近いかな?というものを
ピックアップして報告したそうです。

すると見学に行ってみましょう!と
担当者から連絡が来て、
施設をご自身の目で見てみると
実感が湧いてきますよとの事でしたので、
S先生は見学だけでしたら…と快諾したのでした。

見学日当日、担当者は不在です。

話しは付いていますので直接施設に伺い、
事務長を呼び出して下さいとの事です。

言われた通りに事務長を呼び出すと
応接室に連れていかれました。

すると理事長が入室してきて、
事務長とともにいきなり面接が始まりました。

S先生、履歴書を下さいと言われたのですが、
今日は持ってきてません、
見学だけと聞いていたものですからと応えると
お2人は怪訝な顔をしています。

その後も、どうして当院に応募されたのですか?と聞かれ、
いえ、別に選んだ訳ではなく、
今日は施設を見学しにまいったのですと応えると
さらに怪訝な表情に…。

他にもいくつか質問を受けたのですが、
見学だけと思っていたS先生はしどろもどろです。

理事長は怒ったような表情で先に退出し、
事務長と最後は話しましたが、
あの紹介会社は本当にダメですね。
S先生も大変でしたね、
今日はこれで終わりましょうと
退散する事になりました。

駅までの帰り道、
S先生もいったいどういう事かしら…と
憤慨しておったそうですが、
ちょうど担当者から電話が掛かってきたそうです。

どうでした?

いや、どうでしたどころか
いきなり面接されて困りましたと伝えると、
一石二鳥で話しが早くて良かったですね。
もし内定が出たら入職されますか?と言います。

さすがにS先生も看過できないと考えて、
聞いていた話しと全く違いますし、
もうあなたの事は信用できませんと伝えました。

この人は無理だ。
この会社は止めよう。

そう考えて他社で動き直す事にしたそうです。

しかし、いまだにその担当者からは
求人がメールで送られてきて、
時々電話が掛かってくるそうです。

すべて無視しているそうですけど…。

知名度が高いからっていい会社って訳ではないのね。
失敗から大いに学んだS先生でした。

<過去のコラムも合わせてご覧下さい!>

情報提供をしていない紹介会社は危険?

そ・相談できないコンサルタント…。

こ・こんな若造に何がわかるんだ!?

 

 

開業準備…業者はみな談合しているのか?

クリニック開業準備業者談合

 

満を持して開業準備を進めるM先生。

開業セミナーで出会った
税理士さんにサポートしてもらっています。

誰に依頼して良いのかよくわからず、
医薬品卸業者とか、医療機器ディーラーとか、
開業コンサルタントよりは
国家資格を持つ税理士の方が信頼できると考えたそうです。

事業計画を作成し、
銀行からの融資を受ける所まではさすがでした。

しかし物件探しについては、
とある業者に丸投げで中々進みません。

紹介される物件のいずれもが医療モール案件であり、
ビルテナントを望んでいたM先生とはズレがあったそうです。

しかも物件を見学する際には
いつも同じ内装業者さんが同行して
あーだこーだとアドバイスをくれるのですが、
M先生は知人の内装業者に依頼しようと考えていたそうで、
なぜ自分が望んでいない人を同行させるのか?
疑問を持っていたそうです。

そうこう言いながらも、
サイト上で見つけた良さそうな物件が見つかったので
そこに決めようとすると
税理士と内装業者がなぜか猛反対します。

なぜ自分が気に入ったところではダメなのか?
理由を聞いても感情論の反対のようで
納得できる答えは出てきません。

購入を検討していた医療機器メーカーとも
直接のやり取りを進めていたM先生でしたが、
これにも税理士は大反対。

自分が紹介するディーラーを使って欲しいと…。

結局、物件もなかなか決まらず、
内装業者や医療機器ディーラーも
自分の選んだ業者を使う事にも反対されて、
ちょっとこの税理士さんとは一緒に組めないかも…と
考え始めるようになったのだそうです。

そんな時にたまたまお会いした開業医の先輩から話しを聞くと、
そりゃ談合だな。
みんなグルなんだよ。
M先生が受けた銀行からの融資を
みなで寄ってたかって吸い取ろうという訳さ…。
こんな話しを聞いてM先生はビックリ。

そ・そんな事あるのか?

M先生は先輩開業医の話しを
全て真に受けた訳ではありませんが、
それでも不安が増してきました。

心配だったら彼の話しを聞いてみたらどうだ?と
紹介を受けたのがある開業コンサルタント。

コンサルタントってのは怪しいよな。
でも先輩の好意だし、
会うだけ会ってみるか…と思い、
そのコンサルタントとお会いしてみたところ…。

驚きました。

まずクリニックの開業に携わる業者の構図から
丁寧に説明してくれました。

そして談合と言ってしまえば
そうとも受け取れる構図ではあるけれども、
そんな業者ばかりではない事。

M先生の現状もそう悲観するものではなく、
やり方次第でいくらでも対処法がある事。

なぜこのような構図になっているのか。
どうすればこの構図を上手く利用できるのか。

そういったアドバイスを受けて、
信頼ができない税理士に対して
このコンサルタントの言う通りに意見してみると
あれよあれよと話しはスムーズに進み始めました。

業界の裏の裏まで知っている人のアドバイスですから
税理士やその周囲にいる業者も
M先生の考え通りに動かざるを得なくなったようです。

なるほど。
談合だとか、グルだとか、
そういう風に受け止めてしまったら
もうこの人たちとは付き合えない!となってしまっただろうけど、
やりようによっては方法があるもんなんだな。

M先生はその後も開院まで
このコンサルタントさんにアドバイスを受けて
無事に新規開業を果たしたのだそうです。

いや~、正直彼と出会わなければ
開院までこぎつけられたのかわからないよ。

話しを聞いて、
彼を味方にしたい、右腕になって欲しいと依頼したら
意外と安価な金額で受けてくれて、
しかもそのアドバイスはいくら支払っても惜しくないくらいだった。

まあ考えてみれば
最初からすべて彼に任せていたら…という気持ちもあるけど
それでもこうして開院できたんだから良しとする。

やっぱり餅は餅屋だね~。
本物のプロと出会えて良かった。
そう胸をなでおろすM先生でした。

<過去コラムも合わせてご覧下さい!>

あいつが成功したんだから自分も開業して成功したい!

開業の資金調達時に銀行融資が……。

開業コンサルタント抜きの開業準備!?

 

 

年収アップを実現して医師としての魂を売る!?

医師年収アップ

 

麻酔科医のH先生。

すでに20年のキャリアを持ち、
実績、実力的にもどこに出ても恥ずかしくない
立派な医師です。

キャリアも徐々に晩年に差し掛かっている事を
何となく感じ始めていたH先生は、
今のうちに稼いでおきたいと考えて
転職活動をスタートしました。

いずれセカンドキャリアも考えなきゃならないだろうし、
その前に麻酔科医としてガッチリ稼ぎたいとの事なのです。

よってとにかく優先すべきは年収アップ。

今までの転職では、
多様な症例経験を積みたいとか、
難易度の高いオペ麻酔の件数が多いところとか、
麻酔科医としてのキャリアアップを目指してきたそうですが、
ある程度やり切った感もあったH先生は、
今回ばかりはイヤらしいけどお金が最優先と考えていたそうです。

そういう視点で求人を探すと、
意外と高年収の案件ってあるんですね。

その中でもお住まいから通勤圏内にある病院が
H先生は気になったそうです。

開設してまだ1年も立たない病院。
とにかく手術を増やしたいと考えているようで、
現状、麻酔科医は若手が2人だけ。

自分なら指導医として教育も可能だし、
上限に近い高年収の提示も期待できるかもしれない。
そう考えてこの病院に応募しました。

面接で院長とお会いすると、
すぐさまH先生を気に入ってくれたようで、
期待していたように上限の年収をオファーしてくれました。

現状よりも400万円近く年収がアップする事に
気を良くしたH先生は、
いったん持ち帰ると言いつつも
気持ちは固まっていたそうです。

そして3か月後に入職。

よっしゃー稼ぐぞ!と
意気揚々と初日を迎えたH先生でしたが、
入職してわかったのは、
若手常勤医師の1人が退職する事です。

マ・マジか…。
自分の経験を教える気満々だったのに
何だか雲行きが怪しい感じです。

それから数日後、
オペ適応ではない患者にも
無理やり手術をしている現状が見えてきました。

これは医師としてマズイ…。
そう感じたH先生は院長に掛け合ったそうです。

すると返ってきた答えは、
うちも経営的に楽ではないんだ。
しばらく協力してくれ。

そ・それはできない。
けど、自分はまだ入職して1カ月も立っていない。

ど・どうする…。

望んでいた高給を捨てるか?

医師としての魂を捨てるか?

H先生は前者を選び、
すぐにこの病院を退職しました。

いくら高年収と雖も、
医師としての魂は捨てられない。

しかし何て病院だ。
オペをしたら命が危ない可能性だってある
患者さんも数名いた。

やはり高年収には裏があるものだな…。
そう反省しきりのH先生でした。

 

<過去コラムもご覧下さい!>

もしかして自分はお金に目が眩んだのかも…。

良い条件には理由があった…。

求人情報ってどうやって探せばいいの?

 

 

ノープランの転職で痛い目に合ってしまった…。

医師転職失敗

 

大学医局に10年在籍し、
新たな1歩を踏み出した呼吸器内科のP先生。

いつかは一国一城の主になって
自分の思うような医療を提供したいと考えて、
この度、退局をして新たな職場を探し始めました。

ずっと大学にいらっしゃったP先生は、
どのように転職をすれば良いか…
よくわかっていなかったそうです。

致し方ないので
WEB上でよく見掛ける求人サイトで
自分に合うものはないのか?と探してみますと
う~ん、どれも似たような案件ばかりだし、
よくわからないけどしいて言うならこれかな~というものに
問合せをしてみました。

するとある紹介会社の出していた求人のようで
そのエージェントの方が詳しく説明したいと
アポイントを取られました。

お会いしてみると、
まずP先生が関心を持った求人は
すでに他の先生で話しが進んでしまっているので
似た求人としてはこのようなものがあると
数枚の求人票を見せられました。

なんだよ…自分の希望した求人が埋まっているなら
電話口でその旨、教えてくれれば
わざわざ時間を作る事もなかったのに…と思いながらも
その求人票を見ておりましたが、
正直、これというものがなく…。

その旨、担当の方に伝えると、
年収はどの程度をお考えですか?
何床くらいの病院がご希望ですか?
常勤医師は何名くらいの在籍が宜しいですか?など
基本的な項目のヒアリングを受けて、
後日、別の求人を送るとの事でした。

P先生としては、
自分自身の希望自体がよく検討できておらず、
何を伝えるべきか?
自分でもよくわかっていなかったそうです。

これじゃ担当の人も困るよな…と反省し、
P先生自身も再度希望する病院について
よく考えてみたそうです。

すると翌日にはその担当者からメールが送られてきて、
10件ほどの求人が案内されたそうなのですが…。

何を基準にして選ばれたのかわからないけど、
これが良いのか悪いのかすらP先生は判断できなかったそうです。

そりゃそうです。
いずれも病院の概要しか書かれておらず、
あとは条件面だけ。

確かに条件面は自分が伝えた内容に合致していたけど、
そもそも自分は条件を優先したかった訳ではなく、
今より年収が上がる事をそれほど求めていた訳でもない。

う~ん、自分はどうしたいんだ?

この求人の中から選ばなきゃいけないのか?

転職ってこうしてするものなのか?

このように悩みながらも
転職そのものをよくわかっていなかったP先生。

担当者にも悪いし、
無理やりこの中から選んで転職を進めたそうです。

それから半年後…。
とてつもなく後悔しているそうです。

入職したのは民間病院とはいえ、
かなり大きな病院。

同僚となる常勤医師も大学並みに在籍しており、
患者数や症例も大学とそう変わりません。

そう…つまり、大学にいた時と
同じような毎日を過ごしているそうです。

多少なりとも年収は上がったし、
その他の待遇も恵まれてはいると思うそうです。

しかし本来のあるべき姿はこうではなかった…。
これなら転職する意味がほとんどない。

P先生は反省しつつも、
さすがに数か月で辞める訳には行かず、
せめて1年はいて、
それから次の道を考えるか…と思ってらっしゃいます。

あ~あ、遠回りしてしまったなあ…。
ノープランで挑んだ自分が悪いんだけど…。

後悔先に立たずのP先生でした。

 

<過去コラムもご覧下さい!>

何かいい求人ないかなあ?

怪しいスカウトの手紙に乗ってしまった…。

なんで転職したいのかわからなくなった…。