とにかく現状から逃れたいだけだったのに…。

医師転職キャリア

 

ちょうど30歳になったN先生。
大学病院にてハードな勤務を続けています。

医局の人員不足もあり、
若手医師の負担は増すばかりの状況の中で
高い志と患者の為にもご自身の成長が必要と思い
医療現場で奮闘する毎日です。

今までその事自体に疑問を感じる事はなく
むしろ高いモチベーションで挑んできたのですが、
ある時ご自身が体調不良で寝込む事になってしまい
その時にいろいろ考えさせられたそうです…。

人の為もいいけど、
自分がこんな状況じゃ誰も助けられないよな…。

こんな生活を続けていて、
患者さんより先に自分が逝ってしまったら意味ないよな…。

 

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ようやく体調も回復して
通常業務には戻ったのですが、
この疑問は心の中で大きくなっていくばかり…。

まだまだ医師として一人前とは言えない自分だけれども
ぶっ倒れる前に何とかしなきゃ…と考えて
大学を退局する事を考えて転職活動を始めてみました。

経験の浅い自分など
採用してくれる病院は少ないだろう…。
条件的にも決して良くはないだろう…と考えていたのですが、
これが意外な事にどこも前向きに考えてくれて、
しかも条件的にも今よりも良くなりそうなんです。

マジか…。
こんな自分でも迎え入れてくれる所があるなんて…。

N先生は意外な状況を目の前に、
最初は今よりもハードでなければどこでもいいと考えていたのに
段々と欲が出てきて条件や待遇面を気にし始めました。

すると最初は歓迎モードだった病院側も
段々と態度を硬化させてきて、
なかには経験豊富な先生を採用できたので
今回の話しはなかった事に…と言い出した病院まで…。

マ・マズイ…。
やっぱり自分の身の丈を知らないと…。

当初の考えに戻って、
ハードワークだけ避けられる病院を
選んだのだそうです。

危なく欲に負けそうになったN先生。
結局、キャリアプランとか
人生設計がないままに次の職場選びを始めたのが
良くなかったようですね…。

 

 

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ぶっ倒れるまで仕事をした結果…。

 

医師の過重労働が問題になっていますが、

少し前まではほとんどの医師が

当たり前のように過重労働をしていた訳で、

若手医師とベテラン医師の間にギャップが出てきているようです。

 

また病院経営者はただでさえ厳しい経営状況の中で、

人的コストが上がり続ける事は許容できずに

黙って過重労働を厭わない医師を欲しているところもあり、

医療現場ではなかなか働き方改革が

浸透しないようでもありますね。

 

こんな状況の中で必死に医療現場で奮闘してきたS先生。

元来、労働環境に関して疑問を持った事もなく

医者なんてこんなもんだろう…と思っていたようですが、

当直回数は月に7~8回が標準で

場合によってはそれ以上の時もある…。

しかも当直でなくとも何だかんだで病院に泊まる事もあり、

オンコールは当番ではなくても

ほぼ365日対応している状態です。

 

そもそも医師になったのは、

1人でも多くの患者を救いたい…という思いだった事もあり、

そこに患者がいれば自分の事など後回しにして

即応してきておりました。

 

若い頃は心身ともにパワーで乗り切れたものの、

段々年を取るごとに疲労を感じるようになったそうです…。

 

このままでは拙いかもしれない…なんて事を

考えるようになったある日…。

ついに身体に限界が来てしまったようで、

過労で倒れて入院する事になってしまいました。

 

当初は数日~1週間程度あれば

回復するだろうと思われていたのですが、

2週間、3週間と長引いてしまい、

そして何より心が折れてしまったようで

現場に戻る事に恐怖を感じるようになったそうなんです。

 

そうこうしている内に病院側の反応も、

養生して早く戻ってきてという好意的なものから

いつになったら戻って来れるの?

無理なら無理で進退をはっきりしなさいよ…という

心無いものに変わってきたようにS先生は感じたようです。

 

長年勤めてきた病院ですし、

それなりに貢献してきたと自負しています。

しかし早く復帰しなければ…と思えば思うほどに

身体は動かなくなる…。

 

悩みに悩んだS先生ですが、

世話になった病院だけに迷惑を掛けるのは本意ではなく、

一旦リセット、退職する事にしたのだそうです。

 

S先生曰く、

告げた事務長の表情がほっとしたようだった。

きっと彼も上層部から相当のプレッシャーを受けていたのだろう。

これで良かったのだ…。

 

それから1か月後、

だいぶ心身ともに復調してきて、

さあこれからどうするか?と考えた時に、

果たして今までのような働き方で良いのだろうか?

他にどんな働き方があるのだろうか?

そう考えてエージェントに相談してみる事にしました。

 

1社はネット上で良く見掛ける知名度の高い会社です。

こちらはとにかく求人を何件も送り付けてきて、

どれにしますか?早く決めましょうと急かしてきます。

 

もう1社は以前からS先生が注目していた会社で、

小さな会社だけども医師への思いが伝わってくる

とてもきめ細かなコンサルティングをしているようです。

 

こちらはS先生の心身の回復と、

根本的な働き方の変化と解決を目指して

様々な提案をしてきてくれます。

 

また同じような体調不良を起こさぬように、

複数の働き方を提示し、

それぞれのメリット、デメリット、

そして条件面の詳細だけではなく

その後のキャリアプランについても相談に乗ってくれ、

数回に渡るディスカッションの末、

S先生にとってこれだ!と思うプランが見つかり、

それに応じた求人を紹介してもらったそうです。

 

今、S先生はそちらで充実した日々をお過ごしです。

キャリアという意味では小休止しているかもしれないけど、

少なくともキープはできているし、

時間に余裕ができた事で新たな勉強をする事もできています。

 

もうしばらくこちらで頑張り、

次はステップアップを図ろうと

その担当者とも話しをしているようです。

 

あの頃の働き方はやっぱり異常だった…。

あのまま進んでいたらもっと深刻な事になっていたかもしれない。

いくら患者の為と雖も自分がぶっ倒れたら

逆に患者に迷惑を掛ける事になるしね…。

 

別に楽をしたい訳ではないんだよね。

でもやり過ぎはダメだよね…。

ちょうど良い働き方が見つかって良かった…。

そう胸をなでおろすS先生でした。

 

<医師の働き方について書いた過去記事もご覧下さい!>

何歳までにどうなっておくべきか?

ブレのない一貫性のあるキャリアを構築できるのか?

医局に頼れない時代だから…。

 

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