医師としての終盤戦をどう生きるか?

 

もうすぐ還暦を迎えるK先生。

自分でも今までよくやってきた…と思うけれども、

まだまだ気力、体力ともに衰えを感じる訳でもなく

医師としての自分が求められるなら

あと10年くらいは続けられそうだな…と考えています。

 

幸い今の病院でも続ける事が可能です。

60歳以降は1年毎の更新になってしまうようだけど、

少なくとも必要とはしてくれているようです。

 

さすがに若い頃のように

月に何回も当直に入ったり、

休みの日まで患者を思って病院に顔を出したり、

それこそ24時間365日がオンコール状態だったりするのは

勘弁して欲しいけど、

今の病院は在籍医師数が決して多いとは言えないので、

その点が不安ではあります。

 

そんな時に奥様から、

「今まで医師としてわき目もふらずに働いてきたんだから、

そろそろペースを落としてもいいんじゃないの?

少しは家庭の事も顧みて欲しいし、

のんびり旅行にも行きたいわ。

多少お給料が減っても構わないから、

時間を作る事も考えてみてよ。

あなた自身も最後にご自分の好きな事、

やりたい医療をしてみたらいかが?」

なんて事を言われました。

 

う~ん、K先生は考えさせられました…。

確かに今までの自分は必死に走ってきて、

家庭の事はないがしろにしていた事は否めない…。

長男も、長女も女房が育てたようなもんだし、

しっかりと支えてくれた女房に対して

恩返しもしなきゃいけないな…。

 

それと最後に自分のやりたい事か…。

確かに自分が医者を志したのは

赤ひげ先生のような家庭医に憧れていたはずなのに、

なぜか急性期の最前線で働いてきた。

 

今さら家庭医なんて転身できるのかわからないけど、

一考の余地はありそうだし、

新しい事にチャレンジするなら今が最後だろう…。

 

別に今までの医者人生が間違っていたとは思わない。

後悔なんか全くないけれど、

でも他の道もあったのは確かだし

医者としての最後の10年…。

今までとは違う医者として毎日を過ごすのもいいかもな…。

 

K先生は今でも悩んでいます。

ですが気持ちは段々と固まりつつあります。

 

当サイトは失敗事例集ですが、

K先生は特に失敗をした訳ではありません。

しかしひとつ間違えると後悔する事にも繋がらない

大事な人生の転機であるのは間違いありません。

 

若手だろうが、中堅だろうが、ベテランだろうが、

自分の前にある選択肢の中でのいずれかを選ぶのか?は

慎重かつ大胆に決断しなければなりませんね。

 

きっとK先生だったら

失敗の方向には行かないと思います。

10年後にあの時の判断は間違いではなかった…と思えるような

自分らしい医師としての終盤戦をお過ごしになるでしょう。

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なぜ自分は医師になったのか?

なぜ医師になったのか

 

麻酔科医として長年ご活躍してきたC先生。

 

40代も半ばに差し掛かり、

この先の10年後、20年後を考えた時に

このままでいいのか?と疑問が湧いてきました。

 

現在お勤めの病院の経営状態が芳しくなく、

現場にも無理難題が降ってきている状況もあり

少なくともこの病院に居続けても良い事はないだろう…

それがご自身を振り返るきっかけでした。

 

そもそもなぜ自分は医師を目指したんだっけ?

 

C先生はある地方都市の出身です。

街には大きな病院はなく、

数件の診療所があるだけ。

 

C先生が良く掛かっていた診療所の院長は、

いわゆる町医者として地域に密着し、

とても丁寧に患者さんを診察していたらしく、

現代版の赤ひげ先生のような存在だったそうです。

 

そもそもC先生は、

その先生のような存在になりたいと考えて

医学部を目指したらしいんですね。

 

ところが立派な家庭医になるつもりが、

何故か麻酔科医としてオペ現場に立ち続けてきました。

 

もちろん麻酔科医として仕事をしてきた事に

後悔は全くないのですが、

医師人生の後半戦は最初に考えていた家庭医として

働いてもいいのではないか?

そんな気持ちが湧いてきました。

 

知人の転職コンサルタントに連絡を取り、

自分にどんな可能性があるのか?

相談をしてみますといくつかの提案を頂きました。

 

その中で自分の最も興味のある仕事があり、

思いは段々と募ってきます。

 

一方で今お勤めの病院は、

無理がたたったのか、

医師、看護師、医療事務など退職者が増えてきて

1人1人への業務がさらに増えてきています。

 

決断するなら今しかない。

 

そう考えたC先生は、

コンサルタントに応募の意思を伝え、

とある医療機関に面接に行きました。

 

オペ現場からプライマリーケアの現場へ。

不安はありましたが、

理事長の熱い思い、法人のサポート体制を伺い、

自分でもできる、いやそれよりもやりたいという

考えが益々強まり、転職を決意しました。

 

辞めるのに思ったよりも時間は掛かってしまいましたが、

今は家庭医として充実した日々を過ごしています。

 

原点に戻る…。

大事な事ですね~とC先生はおっしゃっています。

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