業者に翻弄されてご自身の夢は叶えられず…。

 

大学病院にて長くご勤務してきた40代前半のY先生。

専門は消化器内科ですが、

内科は幅広く診察してきましたので、

一般内科、消化器内科で開業しようと考えておられます。

 

若い頃から40代に突入したら開業準備を進めようと考えており、

大学医局での仕事もやり切った感を持っており、

ご自身としても医師としての経験をたっぷり積んで、

さあ、これから!と意欲を持って開業準備をスタートしました。

 

いくつかの開業セミナーに参加してみると、

様々な業者さんが声を掛けてきてくれます。

その中から好感の持てる担当者の方々数人に連絡を取り、

開業地や物件について問合せしてみました。

 

各社それぞれ様々な提案をしてくれましたが、

Y先生にとってドンピシャのものではありません。

ご自身としては長年の夢を叶える為の開業なのですから、

ここは妥協できないと考えて

各社にご自分の考えを丁寧に再度お伝えしました。

 

ところがその後に提案されたものも納得できるようなものではなく、

どうしてわかってもらえないかな…と憤りながらも

協力してもらっているのだから何度でも伝えなければ…と考え、

その都度、自分の考えや方針を伝えていきました。

 

しかし段々と提案してくれる業者は減ってきて、

提案の頻度もどんどん少なくなってしまいました…。

 

ん、俺が我儘すぎるのかな…。

このままでは誰も協力してくれなくなってしまう…。

そんな事を考えて少し柔らかく、頼るような連絡をしてみたものの

Y先生のご希望に添える案件は少なくて…という返答が返ってきます。

 

ん…、少し妥協しなきゃダメか…と考え、

エリアや希望の内容を広げてみたのだけど

あまり状況は変わらずしまいです…。

 

埒が明かないと考えたY先生。

やり取りをしていた業者の中で最も信頼できそうだと考えていた

某社の担当の方とお会いしてみると、

Y先生のお考えやお気持ちは充分わかるんですけど、

現実味としてなかなか難しいんです。

我々としてもお金にならないご支援はいつまでもできるものでもなく、

ちょっとこれ以上のサポートは難しいんですよね…。

おそらく他社さんも一緒なんじゃないですか?と言われてしまいました。

 

う~ん、これは困った…。

何もかも自分だけでやるなんて無理だし、

もっと大幅な妥協をしなければならないという事か…。

それも致し方なしと考えたY先生は、この担当者の方に

もっと妥協をするのでどうしたら良いか?と尋ねてみますと

今まで私が提案してきた物件の中で選んで下さいと言われました。

 

帰宅後、再度今まで頂いた物件を見直してみましたが、

正直いずれも食指が動かないような案件です。

しかしこの期に及んではそんな事も言ってられません。

消去法で最後まで残った案件で妥協する事にして

担当者に連絡を取ってみました。

 

それからは開業準備も動き始めました。

内装業者との打合せ、医療機器、電子カルテなど

様々な打合せを忙しくこなしていく中で

これで良かったんだ…とご自身を納得させるY先生。

 

しかし…。開院して半年…。

思うように患者さんは来院してくれません。

 

最初の開業地、開業物件に関して妥協をしたY先生は、

不必要なまでに業者の意向を尊重してしまい、

当初描いていたご自身のプランを少しずつ、少しずつ

諦めてしまっていたのでした。

 

誰も手伝ってくれなくなったら開業できない…という恐れを感じて

業者の言いなりになってしまった部分もあります。

 

その後、開業医の先輩方と話してみると

皆さん異口同音に多少の妥協は致し方ないけど

行き過ぎた妥協をし過ぎると絶対に上手く行かないとおっしゃいます…。

 

せっかく夢である開業を叶えたのに

これで良かったのか…と悩み深いY先生でした。

 

開業セミナーに何度も参加してみたけど…。

もう数年前から開業準備を進めるI先生。
ところが未だ開院に至っておりません…。

経営者になるのだから勉強しないと…とか、
数千万円の融資を受けるのだから慎重に事を進めないと…と考えており、
それは決して間違いではないものの、
すでに数年間が経ってしまっているのは
ちょっと考えものですよね…。

お話しを伺ってみましたところ、
慎重な性格と各業者に翻弄されている事がわかりました。

I先生は開業しようと決めた後に、
クリニックの開業について書かれた数冊の書籍を読み、
その後、開業セミナーに参加して勉強するようにしたらしいです。

もちろん勉強する事自体や、
知識、情報、ノウハウを収集する事自体は良いのですが、
I先生はセミナーに参加する事自体が目的になってしまっているようで…。

だいたいどの開業セミナーも、
税理士や銀行、リース会社などが開業資金についてお話しをして、
開業コンサルタントや内装・建築会社が物件選びや建築・内装について話し、
他には医療機器メーカーや医薬品卸業者、電子カルテメーカーなど
各業者が登壇してそれぞれの専門領域について話してくれます。

上手く行けばすでに開業した先生から
自分の開業ヒストリーや成功・失敗事例なども伺えますが、
まあ良くも悪くもその程度です。

I先生は様々な開業セミナーに参加して、
ひとつの業種でもいくつもの企業が存在し、
それぞれ言う事が異なったり、
提供するサービスに差があったり、
その点が気になりだして研究するようになりました。

またブース出展している企業にも話し掛けて
情報収集に勤しみました。

その結果…。
I先生はとてつもない知識や情報を手に入れた一方で、
誰を信用して良いのか…がわからなくなり、
なおかつ自分対業者という構図が怖くなってしまったのだそうです。

結局さ、業者さんはみんな自分の所を使って欲しい訳で、
セミナーに参加している業者同士でも手を組んでいたり、
無理やり導いたりする訳じゃない…。

どこのセミナーに行っても、
勉強すればするほど、知れば知るほど、
み~んな自分の商売しか考えていないように思えてくるんだよ…。

正直、どの業者を使っても同じかな?とも思うようになったけど、
やっぱり信頼できる人とパートナーシップを組まないと
気持ち良く開業できないだろうしね…。

そうおっしゃいます。
ビジネスパーソンでもいますが、
セミナーに参加する事が目的となってしまい、
スキルを上げるとか、目標を達成するとか、
そういう大事なことを見失ってしまって
あまりにも複雑化してしまって第1歩を踏み出せなくなってしまったんですね。

その原因はI先生もおっしゃっているように、
開業志望医師 vs 業者 という構図になってしまっているからです。

本来であれば、
開業コンサルタントが付いて、
I先生と業者のやり取りを代行し、交渉し、
スムーズにコントロールすべきなのですが、
残念ながらI先生が話しを聞いた開業コンサルタントは
みなコンサルタントが本業ではなく、
自社製品や自社サービスを使って欲しいがための
ついでのコンサル部隊だったんですね。

これではI先生の味方がいないんですよね…。

さすがに数年を費やして焦りも生まれたI先生。
医局の先輩ですでに開業医になっている先生から
独立系の開業支援会社を紹介してもらったところ、
I先生+開業コンサルタント vs 各業者 という構図が生まれて、
とにかく心配がなくなって
一気に話しが進んだのだそうです。

何冊本を読もうが、
何度開業セミナーに参加しようが、
自分がこの人だ!という確信がないままには
スタートできないよね~。

今まで何十社もの方々の話しを聞いたけど、
みんな全体像を把握できておらず、
自分の専門領域だけしかわかってなかったんだよ。
それに比べて独立系の開業支援会社はさすがにすごいね。
各業者さんとの交渉も早いし、強いし、
自分はジャッジだけすれば良いところまで持ち上げてくれた。

ようやく開院の目途も付いてきたとの事で、
失敗から学んで成功に近づいているI先生でした。

<開業に関する過去ブログもご覧下さい!>
開院までにどれくらいの期間が必要なのか?
開業時にコンサルタントフィーをケチった結末…。
開院時におけるまさかの予算オーバー!?

 

開院までにどれくらいの期間が必要なのか?

 

開業を検討中のA先生が、

3年前に開院して順調に経営されている

先輩ドクターのD先生に話しを伺いに行きました。

 

開業準備を進めていく中で、

どんな事に苦労をしてきたのか?

どういう点に注意をすべきか?

 

もともと仲良くさせて頂いていた仲なので

かなりざっくばらんに教えを頂いたそうです。

 

そのなかでD先生が最も大変だったことは…

 

「とにかく開院日までに時間がなくってさ…。

正直間に合うかどうかホントに不安だったんだよ。

融資の実行に時間が掛かったとか、

内装工事に遅れが出たとか、

いろいろ原因はあるんだけど

結局自分が仕事をしながらの開業準備だったので

打合せの日程が取れなかったり、

提出すべき書類が揃えられなかったり…。

自分の責任が大きくて

業者さんにはかなり迷惑を掛けてしまったんだよね。

関わってくれた皆さんの協力がなければ

たぶん開院日に間に合わなかったと思う…。」

 

そうおっしゃっています。

う~ん、A先生ご自身もギリギリまで働きつつ

開業準備を進めようと考えていたので

これはひと筋縄では行かなさそうだぞ…と頭を抱えます。

 

それをD先生に伝えてみると、

「方法はあると思うよ。

自分は思い立ったが吉日的に一気に話しを進めたので

やっぱり無理があったんだと思う…。

実際に自分の判断が二転三転してしまって

時間が掛かってしまったところもかなりあるしね。」

 

なるほど…。

やはり事前の準備・計画が大事ということか…。

 

「準備をスタートさせる前に、

しっかりとしたコンセプトを固めておき、

ある程度の方針を持って行えば時間は節約できると思う。

そして大事なのは自分の身代わりとなって

スケジュールや業者との折衝をコントロールしてくれる

司令塔役が大事だね。

ここがしっかりしていれば尚更心配はいらないと思うよ。

自分はたまたま良いコンサルタントと出会えたので

相当に任せてしまったけど無事に開院できたんだよ。」

 

「実際に開業準備がスタートしてしまえば、

半年から1年もあれば開院ってできるんだよね。

問題はその前だよ。

準備と計画がしっかりしていればの話しであって

この準備・計画に時間をしっかり使う事が大事なんだよね。」

 

帰り道…、D先生のお話しを反芻しながら

A先生は今後どう進めていくかを熟考しました。

 

「事前に準備・計画をしっかりしておく事。

良い自分の右腕を持つ事。」

 

それから1年後…。

A先生は開業準備を進めています。

 

D先生のアドバイスを活かして、

A先生から紹介してもらった開業コンサルタントと一緒になって

半年くらい準備のためのディスカッションをして、

スケジュールやコンセプトが固まりました。

 

そのお陰もあってか、

自分は仕事をしていても着々と準備は進んでいきます。

 

D先生の話しを聞いておいて良かった…。

やっぱり何事も準備・計画、そして頼れるパートナーだな。

つくづく思いながらも近未来にワクワクしているA先生でした。

 

 

 

逃げの開業!?

クリニック開業

 

長く大学医局に所属するY先生。

スペシャルな業績を上げた訳ではないけれど、

上司からは安定した評価を受けているし、

後輩からも世話好きな先輩ドクターとして慕われている。

 

そんな人柄を持つY先生だから、

臨床現場でも患者さんからの評判も良く、

Y先生自身も充実した日々を過ごされていました。

 

ところが教授選でY先生の応援していた先生が負けて、

他大学から新たな教授が赴任して以降…

そんな生活が一変する事になってしまったのでした…。

 

新任教授としては、

自分を応援しなかった先生に対して

やはり面白くなかったのでしょうか…。

まさに白い巨塔の世界がそこにはあったのでした。

 

Y先生に対しても

陰に陽にイジメまでは行かないまでも

派遣先の病院が自宅から片道3時間近く掛かる所に変わったり、

研究チームから外されたり…

段々と先輩、後輩の他のドクターからの

目線も冷たいものになっているように感じて、

このままじゃマズい…と危機感を感じるようになってきました。

 

しかし真面目なY先生は今まで大学医局を辞めるなんて事は

全く持って考えた事などなく、

このまま冷や飯を食わされるのであれば

早く次の道を考えねば…と焦るY先生。

 

そんな時、ある学会ですでに開業をしている

同期の先生と久しぶりにお会いしました。

 

当時から非常に仲良くしていた方なので

現在の自分の置かれているを率直に話してみると

「お前なら開業してもいいんじゃないか?

俺だってそこそこ食ってけるんだから

お前なら成功する事、間違いなしだろう。」

そんな事を言われて、ついその気になったY先生。

 

今まで開業なんて考えてもいなかったのに…

何の準備も計画もなかったのに…

開業してどうなりたいかも考えていなかったのに…

ただ現状から離れたいだけで

その気になって開業準備を進めてしまったのです。

 

しかも大学病院に出入りしていた

顔見知りの医薬品卸業者を開業コンサルタントに選び、

とにもかくにも開業する事にしたのです…。

 

何の下調べもなく、

こうなりたいというビジョンもなく、

何となく物件を選び、

言われるがままに内装を決めて、

医療機器を購入し、

何とか開院まではこぎつけました。

 

しかし患者さんが思ったよりも来ずに、

不安な日々を過ごすY先生。

 

何より、これでいいのか?

自分が望んでいた世界はこれなのか?

開業以外に道はなかったのか?

 

ご自身が最も悶々としています。

もしかしたら自分は逃げたかっただけなのか?

逃げるにしても他の道と比較検討すべきだったのではないか?

 

今さら遅いよな…

でもホントにこれで良かったのかな?

悩みが深いY先生でした。

 

やはり事前の準備・計画が最も大事なんですよね…。

 

 

開業資金の融資って確実に受けられるのか?

開業資金 融資

 

医師になって15年が経つM先生。

もともと開業志向が強く、

15年を機会として開業準備を進める事を決断しました。

 

そこで最も心配なのが資金面。

M先生は開業を目指してきたので、

自己資金はそこそこあります。

 

ただ住宅ローンはまだ残っているし、

お子さんもこれから受験を控えておりますので

今後教育資金も必要になり、

融資を受けざるを得ない状況です。

 

そこで給与振込口座を持つ銀行に相談をしてみると、

担当者も要領を得ず、貸せるのだか、貸せないのだか、

よくわからない反応です。

 

その時点では、自分は医師で、医院の開業を志しており、

金融資産はこれくらい持っていて、

さあ融資できますか?できませんか?という状況でしたから。

 

銀行の担当者から、

先生のビジョンやプランを事業計画に落とし込んで下さい。

それを見て判断しますと言われ、

そんなもんかな…と恥ずかしくも退散しました。

 

その後、開業支援を依頼したコンサルタントに、

クリニックの開業支援の経験が豊富な税理士を紹介してもらい、

その段階で初めて事業計画というものの詳細を知り、

具体的なクリニックのコンセプトも段々と固まっていったのです。

 

何も知らないで銀行に行ってしまったけど、

後から知ったのだけど、あまり医療に力を入れていない銀行だったので、

先方も戸惑っていたようだけど、

これで何とかなりそうだな…とホッとひと息。

 

税理士からも、

住宅ローンや教育資金に関しては問題はありません。

他にフリーローンや消費者金融からの借入がなければ

これから作るクリニックのビジョンやプランが明確なら

融資は問題なく実行されると思われます。

 

銀行さんは融資した資金がきちんと返済されるかを

最も心配している訳で、それは事業計画を見て判断します。

 

明らかにお金の使い方に問題がある方を除けば、

問われるのは事業計画です。

 

M先生は今までお金の使い方は特に問題ありませんので、

後は極端に設備資金が高いとか、運転資金を異様に必要としているなど、

銀行側が首を捻るような事がなければ大丈夫です。

融資された資金の使い道を、固く、明確に、適正に、

使いますよというプランが明確であれば問題ありません。

 

融資が下りるかどうかは開業準備の第1歩です。

 

その為にはクリニック開業のプロの人たちと、

きちんとした事業計画を作らねばなりませんね。

 

本当に開業準備を進めていいんですか?

クリニックを開業する医師

 

大学医局に12年在籍して、

その後、派遣先の自治体病院にて

医長を務めているY先生。

 

40代に突入し開業するなら

そろそろ準備を進めていかないと…と

考えておられます。

 

ただすでに3年前に開業した

先輩ドクターに相談をしてみたところ、

まだ焦る年齢ではないし、

もう少し多様な経験を積んだ方が良いのでは?と

アドバイスを頂きました。

 

要はY先生は大学病院と自治体系の病院に長くいた為に、

アルバイトの経験もほとんどないし、

クリニックでの勤務経験も数えるくらいしかない。

 

先輩ドクターが言うのは、

民間病院でシビアな経営を目の当たりにした勤務の経験や

クリニックで制限のある中での診療経験を積んだ上で

開業準備を進めた方が良いとの事でした。

 

実際に昨年開業した知人の先生は、

思うように患者が集まらず、

スタッフも定着せず、

かなり悩んでいるような噂を耳にしています。

 

この先生も大学病院と自治体系の病院でしか

勤務した経験がありませんでしたので、

頷かされる部分はあります。

 

確かに自分は臨床医としての経験は積んできたけれども

開業医として必要な経験はあまり積んでいないのは事実。

 

元々医師を志したのは町医者として、

地域住民の方々のお役に立ちたいという思いがあったので、

開業する事自体に迷いはない。

 

ただ融資を受けて開業するのだから、

失敗は許されないし、したくない。

 

成功している開業医である

先輩ドクターからの貴重なアドバイスだし、

具体的な事例などもお話しを受けたのですが

どれも納得できるものばかりでした。

 

このまま経営的な観点やノウハウ、

クリニックでの診療を知らずして

開業して失敗するよりも、

開業医になる為の経験をしっかりつけて、

学びを得た上で開業した方が良いだろうと

Y先生自身も納得し、

一旦は民間病院やクリニックでの勤務経験を積み、

その上で開業の準備を進めていこう。

そう決断したY先生でした。

 

誰に相談すべきか?

クリニック開業の相談

 

40代後半の整形外科医のT先生。

 

大学医局を辞めた後は

中小病院で経験を積み、

整形外科部長としてマネージメントも

しっかりとこなしてきました。

 

50歳になる前に開業したいというお考えで、

ここ数年は開業セミナーに参加したり

すでに開業をした先輩医師に話しを聞いたりして

準備を進めていました。

 

出入りの医療機器ディーラーも、

医薬品の卸業者も、

私たちにお任せ下さいと言うけれども

彼らのプロフェッショナルな領域は

開業支援ではないと先輩から聞いていたT先生は

開業を専門に支援しているコンサルティング会社に

依頼する事にしました。

 

数社の担当コンサルタントから話しは聞いたものの

それぞれ長所もあれば短所もあり、

決めかねていたT先生。

 

物件を探す力はあるけど料金が高いA社。

料金は安いけれど各業者に丸投げするB社。

箸にも棒にも掛からない理解不能なC社。

 

予算に限りもある中ですから、

致し方なくB社に依頼しようか悩んでいる時に、

親友の医師から耳寄りな話しを聞きました。

 

俺が転職する時も、開業する時も

世話になったコンサルタントなんだけど、

彼の所なら料金もそれほど高くないし、

各業者との折衝にも全て携わってくれるし

まさにイチから百までキッチリとフォローしてくれるぞ。

 

俺も何にもわからない中での開業だったけど、

彼に任せたお陰で、俺は決断するだけ。

きちんと選択肢をいくつか提示してくれて、

それぞれのメリット、デメリットを説明してくれて、

決断しやすい状況を作ってくれるから

安心して開業を進める事ができたよ。

良かったら紹介しようか?

 

関心を持ったT先生は

そのコンサルタントにお会いしてみると

まさに親友の言った通り。

料金も予算内だし、依頼する事を決めました。

 

それから10か月後…。

やり取りしていた他の開業コンサルタントや業者からは

しつこい程の営業を受けましたが、

自分の信じたコンサルタントと歩み続けたT先生。

 

開業して3か月が経ちましたが、

ようやく患者数も右肩上がりになってきて、

そろそろ損益分岐点を超えようとしています。

 

不動産会社、内装業者、税理士、医療機器ディーラー、

医薬品卸業者、検査会社、マーケティング会社など

すべて彼から紹介して貰いましたが、

非常にチームワーク良く動いてくれ

T先生の望む形が出来上がりました。

 

久しぶりに顔を出してくれたコンサルタントも、

今回は会心のご支援ができましたから

上手く行かないはずがないと思ってました…と言います。

 

不安だらけな開業だったけど、

信頼できるコンサルタントと出会えて

本当に良かった…としみじみ思うT先生でした。

 

やっぱり最終的には人対人。

信頼関係が構築できるかどうかが

最大のポイントですね。

 

資金はどの程度準備すれば良いのか?

クリニック開業資金

 

漠然といつかは開業…と考えていた

消化器内科医のI先生。

 

40代も半ばになり、そろそろ真剣に考えて

準備を進めねば…と思い至りました。

 

書店で医師の開業についての書籍を購入し、

研究を始めていてまず思いついたのが

いったい資金はいくら掛かるんだ…?

 

すでに開業した仲間の先生方に聞いてみると

3500万円を下限に、4500万、5000万、6000万、

7000万、7500万とかなり幅がある。

 

仲の良い先生のところには見学もさせてもらったけど、

多額の資金を出した所も、そうでない所も、

傍目から見るとそれほどに変わらない様子…。

 

現在の手持ちは約1000万…。

果たしてこれで足りるのか、足りないのか…。

 

ある税理士が主催の開業セミナーに参加してみると、

一般的な内科のクリニックの場合は

開業資金として5000~6000万円は必要だと言います。

 

ただ自己資金がいくらあるのか?

場所はどの地域で、周辺環境はどうか?

戸建てか、テナントか?新規か?継承か?

内装はどの程度とするのか?

どんなコンセプトのクリニックにするのか?

必要な医療機器は?

ターゲットとなる患者層は?

どこまで診療するのか?

 

こういった事業計画をしっかり立てないと

どのくらいの資金が必要かは

具体的には申し上げられないというではありませんか。

 

そりゃそうだなと考えたI先生は、

知人のドクターに紹介してもらった

開業コンサルタントに相談してみると…。

 

I先生が漠然と考えていた事が

あれよあれよという間に具体化していきます。

 

いくつか宿題は出てきたけど、

I先生のお考えを叶えるのには

5000万円前後の開業資金で行けるでしょう。

自己資金は開業までに

少しでもプラスになれば良いですが、

今のままでも充分です。

 

あとはお望みの物件が見つかれば、

いつでも準備を進められますよ…との事。

 

資金はあくまでも一般論でしか答えられません。

開業する先生のビジョンやプランによって

大幅に変わりますからね…。

 

書籍やセミナーはどうしても一般論になりがちですから、

開業を進めようと決めたのなら

開業支援の専門家に相談してみるといいかもしれませんね。

 

ただ…、

驚くような多額の資金を必要とする開業プランを提示されたり、

開業後も事務長のような形で居座り、

お金をいつまでも引き出す悪質な輩もいますから、

人選には慎重には慎重の上で当たって欲しいですが…。

 

オープンマインドで事前にどれだけ情報提供しているかが

見極めのポイントです。

 

どこまで物件にこだわるか?

クリニック開業物件

 

数年前から開業を考えてきて

準備をしっかり進めてきた内科医のH先生。

 

専門の呼吸器内科をメインに、

内科は幅広く診察し、

その他健診や各種検査も行っていく予定です。

 

開業セミナーにも数回参加しており、

すでに開業した先輩ドクター達からも

何度かお話しを伺っています。

 

研究熱心なH先生は自分なりに事業計画を作り、

クリニックのコンセプトもしっかりしています。

 

ターゲットとなる患者層も明確で、

逆にその分こだわりも強く持っています。

 

ご自身でWEB上で開業物件を探してみたり、

不動産屋を見掛けると近隣の状況を聞いてみたりして

気になる物件があれば見学もしています。

 

しかしどうもピンと来ない…。

ここは良さそうだな…と思う所があっても

近隣にクリニックモールがあったり、

駅前にメディカルビルが建っていたりと

周辺環境も含めて考えると

これだ!という物件には中々たどり着けない。

 

まして場所が良く、視認性の高い優良物件は

家賃もそれなりに高く、

先々の経営を考えるとおいそれと手を出す訳にはいかない。

 

妥協せざるを得ないのか…

ポリシーに反して医療モールなども

検討すべきなのか?

 

いろいろ悩んでいたH先生ですが、

以前に参加した開業セミナーで知り合った

調剤薬局の担当者から良い物件があるのだが…と

連絡が入りました。

 

居抜きの継承案件という事で、

内装はまだそれほど古くなく

ごく一部の改装でそのまま使えるとの事。

 

確かに良さそうな物件でしたし、

開業コストを抑えられるのは有難いので、

調剤薬局の担当者と一緒に内見に行ってみたところ…

まあ悪くない。

 

周辺に競合となりそうなクリニックもなく、

1階にその調剤薬局が入っており、

2階の物件で視認性も悪くはない。

 

調剤薬局の方でも集患マーケティングなど

全面的にバックアップしてくれるとの事。

 

物件探しに疲れてきていたH先生は、

話しを進める事にしました。

 

それから1年半後…。

 

H先生のクリニックは苦戦しています。

最初は数名からのスタートでしたが、

しっかりとした準備、計画を持っていた為に

徐々に患者さんは増えてきて

10~20名くらいまでは良かったんです。

そこからの伸びがない…。

 

出入りの卸業者に聞いたところ、

前にこの場所で開業していた先生も

同じような状況だったそうで…。

 

調剤薬局としてはクリニックが閉院してしまえば

当然薬局の経営に重大な影響が出ますので

何とか次の先生を確保したかったようです。

 

内装付きで、家賃も値下げしてくれたし、

近隣への宣伝広告もバックアップはしてくれています。

 

しかし、競合がない=ニーズがないという事情が

隠されていたようです。

 

物件探しはご縁が大事という部分もありますが、

診療圏調査や実地調査をないがしろにしてしまうと

思わぬ落とし穴にハマる事も…。

 

妥協すべき点とこだわる点を明確にして、

何より潜在的な患者がいるのかどうかという地域性。

そういった部分まで考えねばなりませんね。

 

これは不動産屋でもなかなか把握できない事です。

プロの開業支援業者を使うメリットは

こういう所にもあるのかもしれません。

 

事業計画って何?

クリニック開業事業計画

 

30代前半の歯科医師のK先生。

大学でしっかり学び、

その後、割と大きな歯科医院で経験を積み、

自分なりに自信も付いてきました。

 

同期や同年代の歯科医師達もみな開業を視野に入れており

自分もいずれは…と考えていましたので

勤め先の院長に相談をしてみたところ

年度末まできっちり診療をしてくれれば

応援するよと好意的な反応です。

 

よし、俺も一国一城の主になるぞ!と

決意を持って開業準備に取り掛かりました…。

が…、ん、で、何をすればいいんだ?

 

今まで開業は夢のように思っていましたが

特に準備をしていた訳ではありません。

 

慌てて開業セミナーに行ってみたり、

開業の書籍を読んでみたりしましたが、

どうもピンと来ません。

 

少し前に開業をした同期に話しを聞いてみたら、

俺は医療機器屋に無料で支援してもらった…との事。

他にも材料屋とか、税理士とか、

開業コンサルに頼む手もあるのではないかと聞き、

知り合いの材料屋に聞いてみるとお手伝いしますよ。

 

これ幸いと打合せを重ねながら

紹介された物件を見に行ったり、

融資の申し込み準備をしたりと

少しずつ話しは進んでいったのですが…。

 

しばらくすると

今の勤め先の院長に準備はどうだい?と

聞かれました。

 

順調に進んでいますと応えたのですが、

院長は開業は最初の事業計画が最も大事だからな。

綿密なプランニングをしておいた方がいいぞ。

資金計画や人員計画も大事だけど、

コンセプトや事業方針が固まっていないと

集患マーケティングがブレてしまうし、

そもそもの物件選びもコンセプトに合わせないとね…

とおっしゃいます。

 

むむ、事業計画…。

材料屋はそんな事を言ってなかったなあ。

銀行からの融資は約6000万円。

どう考えたって失敗はできません。

 

言われるがままに準備を進めてきたけど

確かにコンセプトが固まっているとは言い難い状況…。

セミナーでも事業計画が大事だって言ってたっけ。

 

材料屋の担当者に聞くと、

我々がしっかり計画してますから

K先生はそれに乗っかってくれればいいんですよと

言うではありませんか…。

 

何だか信用が置けなくなったK先生は、

院長に相談してみると

ん~、どうも良い業者とは言えなさそうだな。

うちが開業した時にサポートしてくれた

開業コンサルタントを紹介しようか?と

言ってくれました。

 

開業コンサルタントなんて何だか怪しいと思ってましたが

院長の紹介であれば安心だし、

気に入って長く勤めてきた

このクリニックを支援した人なら…と思い

お会いしてみると…。

 

いきなり事業計画の話しからスタートしました。

K先生が考えなければならないのはこの点、この点と

非常に明確に教えてくれます。

 

K先生が頭の中に描いていた構想をどんどん形にしてくれ

開業場所や物件についても具体的な話しとなっていきます。

まして想定される資金が1000万以上も低く、

材料屋よりも信頼が置けそうです。

 

翌日K先生は材料屋の担当者に断りを入れ、

院長に紹介してもらった開業コンサルタントと

話しを進めていきました。

 

事業計画の作り方やポイントも丁寧に教えてくれ、

非常に具体的かつ実現可能なプランができました。

 

それから8カ月後…。

いよいよ今日は内覧会です。

想像していたよりもずっと来場者が多く、

予約も20件以上入りました。

 

あの時にしっかりと事業計画を立てて良かった。

明日から非常に楽しみだ…。

よ~し、やるぞ~と気合いたっぷりなK先生でした。

 

材料屋さんの開業サポートも

的確でまともな所もあるのでしょうが、

K先生の担当者は宜しくなかったようです。

間一髪のところで方向転換して良かったですね。