退職の申し出は辞表を出すべきか?

医師退職注意

 

今までいくつかの病院でご勤務してきましたが、

初めてご自身で新たな職場を探されたA先生。

 

大学医局を退局する際には、

派遣先の病院にそのままお勤めになられて

はや7年。

 

キャリアアップを望んでの転職でしたが、

以前に一緒にお仕事をしていた上司筋の先生にお声を掛けてもらい、

そちらでお世話になる事を決断されたのです。

 

しかし7年間もお世話になった今の病院に対しては

それなりに愛情や感謝の思いがあり、

どのように退職の申し出をすれば良いのか悩まれていました。

 

「やっぱり辞表か何かを提出するのがいいのかなあ?」

 

このようなご相談を受けましたので、

下記にご説明いたします。

 

通常、一般的な退職時に提出するものは、

退職願、退職届、辞表がありますが

それぞれ下記のように分類されているようです。

 

<退職願>
雇用契約の解約を願い出る(申し込む)書類。

会社が承諾することで退職(解約)となります。

出した時点では退職となりません。

また、相手が承諾するまでは撤回することができるのも一つの特徴です。

 

<退職届>
会社への最終的な意思表示であり、届が受理される=退職となります。

退職願と異なり、特別な事情がない限り撤回することはできません。

 

<辞表>
役員のような役職のある人(または公務員)が辞める際に用います。

退職願は「従業員が使用者に対して退職(雇用契約の解約)を申し出るもの」

ですから、使用者側が退職を申し出る場合は退職願ではなく辞表となります。

(課長以上の役職についている人も辞表を使うことがあります。)

同様の理由から、公務員も辞表を使います。

 

以上の事から、

A先生にはすでに次の職場が決まっており、

特に問題がなさそうである事から

退職届が相応しい事をお伝えしました。

 

ただ退職する際の基本的なスタンスは

飛ぶ鳥後を濁さず…だと思いますし、

A先生も今まで長くお勤めになってきた病院ですので

誠実に対応したいお気持ちが強かったので

いきなり書面で切り出すのではなく

まずは口頭でお伝えした方が良いとアドバイスさせて頂きました。

 

その方が誠意も伝わりますし、

今までの感謝の思いも言葉にする事ができますからね。

 

実際に院長にA先生がお伝えしたところ、

こちらこそ長い間有難うと逆に感謝され、

事務方から退職時の書類を渡されてそれを提出。

特に退職届などを出す必要はなかったそうです。

 

正直A先生のようにスムーズに行くケースばかりではなく、

退職の申し出をした段階で強烈な引き留めに合う事も少なくありません。

 

しかし、いきなり退職届を出して、

早く辞めさせてくれ!なんて言うのは

あまり誠実とは言えません。

 

まずは相談ベースから始まり、

病院や医局の状況などの頃合いを見計らって切り出し、

断固たる思いを持っている事をお伝えするのがいいですね。

 

A先生のように7年間という長期のご勤務ばかりではありませんが、

仮に3年だろうが、1年だろうが、

仕事がしやすかろうが、しにくかろうが、

感謝していようが、していなかろうが、

最後は飛ぶ鳥後を濁さず…という姿勢をキープするのが

大切ではないかと思います。

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就業規則通り、退職の○ヶ月前に伝えたら…。

医師退職申し出

 

A病院勤務の先生、

10年勤務した先を転職することを決意。

理由は院内のどろどろした人間関係。

長年我慢してきたが、同期との飲み会が行われた際に

みんなから話を聞いていると自分の勤務先が一番劣悪のように感じた。

 

紹介会社を紹介してももらったので9月に早速登録。

すぐにメールで挨拶がきた。

希望条件なども質問があったので入力。

転職希望時期については勤務先の就業規則が3ヶ月だったので

「転職先が決定してから3ヶ月後に就任できる。」と答えた。

 

紹介会社から良さそうな求人を案内してもらったので

早速面接に行ってきた。

病院長や診療部長も人柄良く、

院内を回った時のスタッフもみんな明るく素晴らしい。

ここなら長く続けていけそうだ。

条件も悪くなかったので就任することを決意。

 

内定が決まったのは9月だった。

就業規則によると、退職は3ヶ月後通達だったので

2015年1月に就任できると転職先に伝えた。

9月末まで日付を待ち

病院長に「年内いっぱいで退職します。」と伝えた。

その瞬間、病院長の顔が真っ青に。

「せめて繁忙期が終わるまでいてほしい。」

とのこと。

でももう、転職先の病院に伝えてしまったので

「すいませんが、もう決まったことなので変えられません。」

と伝えた。

病院長は、「相談もしないで決めてしまうなんて、非常識だ!」

と言われてしまった。

 

それから1月まですごく気まずい雰囲気の中

仕事をして

送別会もなく退職をした。

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病院の近くで開業が決まり、院長に伝えたところ…。

医師退職開業

 

実際にあった話

大学病院に勤務中のB医師。

15年務め上げた医師の目標は開業。

引き止めに合うのが嫌で、職場仲間には誰にも相談せずに

業者と物件選定などをして、開業準備をしてきました。

エリアは病院から5㎞圏内にあるテナントです。

 

「来年4月に退職します。開業することにしました。」

と伝えたのは10月。

すると教授は気分を害しました。

「君に開業はまだ早い。」

「せめて2年後にしなさい。」

 

それに対して、先生は

「もう○○エリアに物件を決めてます。開業することは変わりません。」

とのこと。

 

それを聞いた教授は激昂しながら

「なんだと、もう退職しなさい。

だけど、当大学病院とその分院から

半径20㎞の中で開業することは許さないぞ!

そして開業したとしても

経歴に当大学病院の名前を出すことは許さない。」とのこと。

 

結局、そのエリアでの開業を諦めて

他のエリアで開業をしました。

ちゃんと筋を通してれば、

勤務してた大学病院で先生を

多数紹介してもらえたかもしれないのに。

 

民間病院でも似たようなケースはあります。

転職活動は希望の転職先を探し、

内定をもらうことだけではありません。

現職での人間関係や、

内部の人事状況など考えて動くことが大切です。

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大学病院勤務。転職が決まってから教授に伝えたら…。

大学教授激怒

 

本当にあった話。

大学病院に12年勤務中のA先生。

教授を目指すわけでもないし

もっと仕事を経験したいと

医師斡旋会社に登録。

 

入れるポジション、年収、やりがいなどから

大手グループ病院への転職を決意。

翌年4月入職をすることが10月に決定した。

病院の規定では3ヶ月前退職とのことだったが

少し先に伝えるのが礼儀だと思い

5ヶ月前の11月に教授に伝えたところ

教授は憤慨。

 

「退職するなんてなにを言ってるんだ!」

から始まり

「考えなおしなさい。」

「せめて2年後にしなさい」

 

とのこと。

しかし、内定をもらっていて転職する決意をしているので

「ごめんなさい。もう退職する決意が決まっているので

○○病院に転職します。」

と教授に断言。

 

すると2ヶ月後に転職予定先の病院から内定取り消しの連絡が。

聞くと、怒った教授がA先生の転職先病院の理事長に連絡したらしい。

「A医師を採用したら許さないぞ。」

「A病院には私の派閥の医師やその後輩もいるんだ。やめさせるぞ。」

人脈も広い教授はあの手この手で転職を阻止しようと動いた。

結果、内定は取り消され、大学病院に残ることもできなくなり

しぶしぶ選んだ民間病院で勤務することになりましした。

 

転職活動は希望の転職先を探し、

内定をもらうことだけではありません。

現職での人間関係や、

内部の人事状況など考えて動くことが大切です。

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