業者に翻弄されてご自身の夢は叶えられず…。

 

大学病院にて長くご勤務してきた40代前半のY先生。

専門は消化器内科ですが、

内科は幅広く診察してきましたので、

一般内科、消化器内科で開業しようと考えておられます。

 

若い頃から40代に突入したら開業準備を進めようと考えており、

大学医局での仕事もやり切った感を持っており、

ご自身としても医師としての経験をたっぷり積んで、

さあ、これから!と意欲を持って開業準備をスタートしました。

 

いくつかの開業セミナーに参加してみると、

様々な業者さんが声を掛けてきてくれます。

その中から好感の持てる担当者の方々数人に連絡を取り、

開業地や物件について問合せしてみました。

 

各社それぞれ様々な提案をしてくれましたが、

Y先生にとってドンピシャのものではありません。

ご自身としては長年の夢を叶える為の開業なのですから、

ここは妥協できないと考えて

各社にご自分の考えを丁寧に再度お伝えしました。

 

ところがその後に提案されたものも納得できるようなものではなく、

どうしてわかってもらえないかな…と憤りながらも

協力してもらっているのだから何度でも伝えなければ…と考え、

その都度、自分の考えや方針を伝えていきました。

 

しかし段々と提案してくれる業者は減ってきて、

提案の頻度もどんどん少なくなってしまいました…。

 

ん、俺が我儘すぎるのかな…。

このままでは誰も協力してくれなくなってしまう…。

そんな事を考えて少し柔らかく、頼るような連絡をしてみたものの

Y先生のご希望に添える案件は少なくて…という返答が返ってきます。

 

ん…、少し妥協しなきゃダメか…と考え、

エリアや希望の内容を広げてみたのだけど

あまり状況は変わらずしまいです…。

 

埒が明かないと考えたY先生。

やり取りをしていた業者の中で最も信頼できそうだと考えていた

某社の担当の方とお会いしてみると、

Y先生のお考えやお気持ちは充分わかるんですけど、

現実味としてなかなか難しいんです。

我々としてもお金にならないご支援はいつまでもできるものでもなく、

ちょっとこれ以上のサポートは難しいんですよね…。

おそらく他社さんも一緒なんじゃないですか?と言われてしまいました。

 

う~ん、これは困った…。

何もかも自分だけでやるなんて無理だし、

もっと大幅な妥協をしなければならないという事か…。

それも致し方なしと考えたY先生は、この担当者の方に

もっと妥協をするのでどうしたら良いか?と尋ねてみますと

今まで私が提案してきた物件の中で選んで下さいと言われました。

 

帰宅後、再度今まで頂いた物件を見直してみましたが、

正直いずれも食指が動かないような案件です。

しかしこの期に及んではそんな事も言ってられません。

消去法で最後まで残った案件で妥協する事にして

担当者に連絡を取ってみました。

 

それからは開業準備も動き始めました。

内装業者との打合せ、医療機器、電子カルテなど

様々な打合せを忙しくこなしていく中で

これで良かったんだ…とご自身を納得させるY先生。

 

しかし…。開院して半年…。

思うように患者さんは来院してくれません。

 

最初の開業地、開業物件に関して妥協をしたY先生は、

不必要なまでに業者の意向を尊重してしまい、

当初描いていたご自身のプランを少しずつ、少しずつ

諦めてしまっていたのでした。

 

誰も手伝ってくれなくなったら開業できない…という恐れを感じて

業者の言いなりになってしまった部分もあります。

 

その後、開業医の先輩方と話してみると

皆さん異口同音に多少の妥協は致し方ないけど

行き過ぎた妥協をし過ぎると絶対に上手く行かないとおっしゃいます…。

 

せっかく夢である開業を叶えたのに

これで良かったのか…と悩み深いY先生でした。

 

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