開業時にコンサルタントフィーをケチった結末…。

 

数年前から開業に備えて準備をしてきたN先生。

元々慎重派な性格なので、

多くの開業に関する書籍を読んだり、

開業セミナーにも足を運んで研究をしてきました。

 

自分なりの事業プランも完成し、

常勤先の理解も得られ、応援してくれそうです。

 

よし1年後を目指して開業しよう!と決断し、

計画を実行し始めました。

 

まずはパートナーとなる開業支援業者…。

ここの選択を間違ってはいけないと考えて、

5社から話しを聞いてみました。

 

独立系の開業コンサルタントが2社、

医薬品卸業、調剤薬局、医療機器ディーラーの開業支援部隊の方々…。

 

N先生の中では独立系の1社が最も信頼できそうで、

自分のコンセプトやプランも理解してもらえ、

担当者の力量や人間性も気に入りました。

 

ただ問題はコンサルタントフィーです。

自分の調べた中では相場通りでもあり、

決して法外なフィーを要求されている訳ではないですが、

他はコンサルタントフィーは頂きませんというところもあり、

非常に悩んでおりました。

 

最終的には開業時の費用はできるだけ抑えておきたいと考え、

医療機器ディーラーの開業支援の方にお願いする事に決めました。

 

希望の開業地にて、それなりに気に入る物件が見つかり、

紹介してもらった税理士と打合せをしつつ、

銀行の融資申し込みの準備を進めていくのですが、

想定していた借入金額がかなりの予算オーバーとなってしまいます。

 

ポイントは2つ。

内装業者の見積もりが予算よりも300万円ほど高い事、

そして医療機器の総額も予算より500万ほど超えています。

 

担当のコンサルタントに相談しても、

N先生がこれから人生の半分以上を過ごすクリニックなんですから、

内装費は絶対にケチっちゃダメですよ…。

 

充実した医療を提供するためには、

医療機器は必要不可欠ですし患者を呼び込みますから、

ここは絶対にケチってはいけません。

 

そう述べてそもそもの予算を超えた融資の申し込みをするように

アドバイスしてきます。

 

結果的に当初の予算よりも1000万円近くオーバーしましたが、

追加融資は難しいと言うし、少し余裕を持っておかないと

後々困るのも嫌だから致し方ないか…と考えて申し込みをしました。

 

ところが担当者は、

さらなる医療機器の充実を訴えてきますし、

中古品などを組み込みたいと話しても

そんな安かろう悪かろうの機器を入れて

故障したらかえって高く付きますよ…と譲りません。

 

挙句の果てには上位機種をおススメしてきたり、

エアコンなどもそこまで必要?と思うほどの

良い機種を提案してきます。

 

患者さん思いのN先生のクリニックなんですから

これくらいは当然です…と言われればNOとも言えず、

医療機器に関してはさらなる予算オーバー…。

 

当然他の予算を削るしかなく、

院長室のデスクや椅子はネットで買い揃えたり、

スタッフ用のロッカーや電子レンジ、冷蔵庫などは

自宅にあるものを持ってきました。

 

最も痛かったのは、

集患対策のために考えていた費用を

医療機器に回してしまった事です。

 

開院後…。

ポツポツと患者さんが来ても、

なかなか安定せずに、広がりもありません。

 

アンケート結果をチェックすると、

患者さんのほとんどがたまたま見掛けて来院した事がわかり、

ホームページや看板、チラシなど、

ほとんど効果的な策を打てなかった事が響いているようです。

 

こんな立派な医療機器があっても、

患者さんが来なければ宝の持ち腐れです…。

 

結局、安かろう悪かろうなんだよね。

ただより高いものはないと言うけど、

ひも付きの業者を紹介されて、

本業の医療機器を大量に購入させられ、

肝心の経営支援は全くしない…。

 

機械さえ買ってもらえれば、

後は最低限の事だけして開業にこぎつける…。

だから無料か…。

 

もしあの時に自分が最も気に入った

独立系の開業支援業者に依頼していたらどうなったんだろう。

もっと良い開業ができたのではないか…。

 

コンサルタントフィーを大幅に超える予算オーバー…。

彼にお願いしていたらこんな事にはならなかったかも…。

 

後悔先に立たず…のN先生でした