ハードな勤務の割に金銭的な報いがないと
かねがね不満を持っていたH先生。
同期や友人ドクターに聞いてみても
自分よりも多少貰っているようだし、
何よりハードさが違う…。
自分も40代に突入したし、
適正な給与水準とそれに相応しい勤務スタイルを
そろそろ望みたいところだ。
そう考えて転職したのが2年前…。
大いに後悔しているんだそうです。
確かに給与は大幅に上がりました。
前の職場よりも300~400万円も上がったそうです。
中小病院の域を出ないのですが、
そこまでして俺を欲しているのか?と感激して
入職したまでは良かったのですが…。
常勤医師の在籍数が少なく、
しかも60代、70代のベテラン医師が多い。
よって救急対応やオンコール、当直など
負担の大きな業務はほぼH先生が請け負うそうです。
非常勤の先生が来てくれる時は良いのですが、
学会などで休んだり、急遽の予定で来れない時は
事務方は詫びるものの結局H先生が担当するしかない…。
12連勤とか、3日連続当直とか、月に8~10回の当直とか、
かなりハードに働かざるを得ません。
おまけにベテラン先生たちのモチベーションは低く、
それは患者の為にどうなんだ?という事も全然平気…。
おかげで看護師たちもH先生に頼り切り…。
仕事は増える一方だし、責任も増す一方です。
いくら収入アップを望んでいたとはいえ、
こんな環境である事は想像もできませんでした。
そもそも自分は100万でも、
150万でも上がればいいなと考えていたのに、
つい300万円以上のアップを提示されて
思わず浮かれてしまった…。
その結果がプライベートの犠牲と
心身ともに疲弊する毎日…。
もっと現実的な部分を調べてから決断すべきだったし、
お金に流され過ぎてしまうのはいけないんだなあ…。
後悔先に立たずなH先生ですが、
今の病院から自分が抜けたらどうなってしまうんだろう?と
不安もあって簡単に辞める事もできないそうです。
待遇、条件はトータルで考えないと
痛い目に合ってしまうね~と嘆いているH先生でした。