開業を目指したプランニング…。

 

開業してちょうど3年目に入ったS内科医院。

院長のS先生は医院の経営が上手く行っておらず

悩みがかなり深いご様子。

 

開院してしばらくはそれなりに患者さんが来院していたので

このまま行けば順調に進むかと思っていたのですが、

新患はそれなりに来て頂けているものの、

再診の患者さんがあまり来ていないそうです。

 

院長は大学病院に15年と長く勤めており、

退局と同時に開業。

 

駅近の人通りの多い優良物件が見つかった事もあり、

地域の認知度は高いようです。

 

新患が多いのに再診が少ないとは、

何か院長に問題があるんだろうか…?

 

やはりありました。

ハッキリ言ってしまうと院長は

外来があまり好きではないし、

人付き合いもいい方ではないし、

患者に対してもかなりぶっきらぼう…。

時には患者に対して厳しい口調で詰問する事もあり、

これでは再来院はしないですよね。

 

そもそも本当は大学病院に居続けたかったそうで

自分を可愛がってくれていた教授が交代した事により

地方の病院に派遣されたり、

あまり評判の良くない病院に行かされたりして、

医局に居づらくなってしまったんだそうです。

 

大学を飛び出そうと決心した院長ですが、

それまで開業という選択肢など考えた事もなく、

今さら民間病院でもないだろう、

どうせなら自分の好きなようにやれる開業でもするか…と

かなり安易に考えて開業したそうです。

 

準備不足、計画不足。

そして医師としては優秀でも、

開業医としては問題がある院長の言動。

 

3年が経っても経営状態は損益分岐を行ったり来たりで

黒字か、赤字か、どっちに転がるのかわからない

トントンの状態。

 

おそらく勤務医としてはかなり優秀な先生なのだと思います。

 

しかし優秀な勤務医だからと言って

開業して上手く行くものでもありません。

 

開業して成功する為には、

開業医となるべく、

その為のキャリアプランを考えねばならないと思います。

 

大学病院を飛び出ていきなり開業ではなく、

民間病院で経験を深めたり、

クリニックでの勤務経験を積んだり、

機会があれば雇われ院長のようなポジションで

仕事をしてみる事も必要でしょう。

 

いつかは開業とお考えであれば、

その為のキャリア形成をしていかねばなりません。

 

院長曰く、開業を舐めていた…。

もっと綿密な計画と、丁寧な準備をするべきだった…。

自分も多様な経験をしておくべきだった…。

 

後の祭りにならないように、

開業を目指している先生は、

計画と準備をしていきましょう。